PowerPoint はプレゼンテーションアプリです。前回は PowerPoint を使って「宝の地図」を作ってみました。
今回は、お子様と一緒に PowerPoint を使って「旅のしおり」を作りながら、PowerPoint でどんなことができるのかを一緒に学んでいきます。
今後お子様が自発的に PC を使う際に、「こういうことがやりたい」場合は、「このアプリ」を使うといい、という認識をもってもらうことがねらいです。
PowerPoint を開いて、はじめましょう
PowerPoint で A4 サイズのスライドを用意します。今回の「旅のしおり」は A4 で印刷して半分に折って使うイメージなので半分の位置がわかるようにマークを表示させましょう。
※最初から表示されていることもあります。
上部の「表示メニュー」から「ガイド」の左側のチェックボックスにチェックをつけてください。画面に十字のガイドが表示されました。これを目印に「旅のしおり」を作っていきます。ちなみにガイドは PowerPoint の操作画面で表示されるだけで実際には印刷されません。
※最初から表示されていることもあります。
上部の「表示メニュー」から「ガイド」の左側のチェックボックスにチェックをつけてください。画面に十字のガイドが表示されました。これを目印に「旅のしおり」を作っていきます。ちなみにガイドは PowerPoint の操作画面で表示されるだけで実際には印刷されません。
タイトルをつける
まずタイトルを書いてみましょう。テキスト入力ツールを使って自由に書いてみてください。
写真を追加する
次に旅先や一緒にいくメンバーの写真を追加してみましょう。上部メニューの「挿入」から「画像」をクリックして表示される小さな「図の挿入」というウィンドウの中からパソコンに保存している画像を選択しましょう。
※読み込まれる画像の形式は JPG や PNG など一般的なファイルであれば読み込むことが可能です。
※読み込まれる画像の形式は JPG や PNG など一般的なファイルであれば読み込むことが可能です。
写真の大きさを変更する
スライドの中に画像が表示されたと思います。画像の周りに 6 個の○がありますが、こちらをドラッグすることで画像を変形させることが可能です。四隅の○をドラッグすると縦横の比率を変更せずに大きさを変えることができます。また上辺の上にある矢印をドラッグすることで画像を回転させることが可能です。好きなように配置してみましょう。
写真を追加する
他にも何枚か同じやり方で写真を読み込んで「旅のしおり」の表紙を作ってみましょう。旅行を盛り上げる写真をつくってみましょう。
背表紙のデザイン
次にスライドの右側の部分は背表紙になりますので、図形や写真をつかってデザインしてみましょう。表紙と同じように写真をいれてもいいですし、図形やテキストでデザインもできます。
背景に模様をつける
背景は白で少し寂しいので背景に模様をつけてみましょう。スライドの何もないところでマウスを右クリックし、その中にある「背景の書式設定」をクリックしてください。
表紙の完成
右側にメニューが表示されるとおもうので「塗りつぶし (パターン) 」にチェックをつけましょう。好きなパターンを選択してください。また「前景」と「背景」というところの色を変更すると「塗りつぶし (パターン) 」の色が変更できます。これで表紙と裏表紙は完成です。
スライドを追加する 1
次に中面をつくっていきましょう。今は PowerPoint の中にはスライドが 1 枚しかありませんが、PowerPoint は複数のスライドをつくることができます。左側のスライドが小さく表示されている部分を右クリックして「新しいスライド」を選択してください。
スライドを追加する 2
左側 (小さいウィンドウ) に 2 という番号のついたスライドが選択され右側 (大きいウィンドウ) に新しいスライドが追加されました。左側のウィンドウの 1 や 2 を選択することによってそれぞれのスライドを編集していくことができます。最初と同じように「ダブルタップしてタイトル (テキスト) を追加」をクリックして白紙の状態にしてください。
旅行の予定を書く
このスライドでは旅行の予定を書き込めるようにしていきたいと思います。スライドの真ん中より左のエリアに「旅程」と「日付」をテキストで書きましょう。何も書いていないところでテキストを挿入して、位置を調整していきます。位置の調整の仕方は覚えてますでしょうか? テキスト ボックス全体を選択してテキスト ボックスの○ではないところにカーソルを持っていきカーソルの形が十字になったら移動できます。これはテキスト ボックスだけでなく図形や画像も同じように操作できますので覚えておいてくださいね。
表を作る
次に旅程が書き込めるように表を作っていきたいと思います。上部の「挿入」メニューから「表」をクリックしてください。この小さい四角形でどのくらいの表を作るのかを決めることができます。横は 2 列にして縦は一番下まで選択してみてください。このような表が挿入されたと思います。
表を変形する 1
表が挿入されたら表と大きさをスライドの左側に収まるように変形と移動させましょう。大きさの変更は今回は横幅を小さくしたいので、右側の辺の真ん中にある○をドラッグして大きさを調整します。表全体を選択して上部の「テーブルデザイン」メニューを選択すると表全体のデザインを変更できます。好きなデザインに変更してみましょう。PowerPoint の中ではこのような表をテーブルと言っています。次に表 (テーブル) をもう少し下まで作りたいのですが、ここで横幅を小さくした時と同じように下辺の真ん中の○をドラッグして大きくしてしまうと、行は増えずに表 (テーブル) 全体が大きくなってしまいます。
表を変形する 2
ここでは表 (テーブル) の行を増やしたいので別の方法を紹介します。ちなみに表 (テーブル) では横を「行」、縦を「列」と言います。また 1 つ 1 つの四角形のことを「セル」と言います。これは同じ Microsoft の Excel でも使いますので覚えておくといいですよ。もし上のように表全体を大きくしてしまったら、自分のやった作業を前に戻せる「元に戻す」を利用してください。消して新しく作り直したりドラッグして小さくし直したりする必要はありません。パソコンのキーボードの「 Ctrl キー」を押しながら「 Z キー」を押してみてください。1 つまでの作業に戻れたと思います。何回か前まではもどることができます。覚えておくととても便利に使えます。また「 Ctrl キー」を押しながら「 Y キー」を押すと元に戻したものをやはりやり直すという事ができます。ちょっとややこしいですが、自分の作業をなかったことにしたり、あったことにしたりすることができます。
表に行を追加する 1
では実際に表 (テーブル) 全体ではなく、行を増やしていきましょう。表 (テーブル) の右下の部分 (セル) で右クリックします。その中の「挿入」から「下に行を追加」をクリックしてみてください。
表に行を追加する 2
行の高さは変わらずに先程、右クリックした行の下に新しい行が追加されました。
これを繰り返してスライドの下まで行を追加してみましょう。
これを繰り返してスライドの下まで行を追加してみましょう。
表にタイトルをつける
次に表 (テーブル) の一番上の行にタイトルを入れてみましょう。左側に「時間」で右側に「予定」です。文字の大きさ (フォント サイズ) が大きすぎる場合は大きさを調節してください。表 (テーブル) の中の文字を変更する場合は変えたい部分をドラッグします。「時間」のあたりにカーソルをもっていってカーソルが十字に変わったらそこから「予定」の最後までドラッグします。こうすることによって選択した表 (テーブル) の中の文字を一緒に変更できます。今回は 12 pt にしてみました。
タイトルの位置を調整する
文字の大きさを 12 pt にすると文字がセルの中で上の方によってしまっていますね。これを変更していきましょう。表 (テーブル) 全体を選択して、右側の四角に十字のアイコンをクリックし、その中のテキスト ボックスをクリックしてください。その中で「垂直方向の配置」が「上揃え」になっているので、ここを「上下中央揃え」にしてください。セルの中の文字が上下の真ん中にきましたね。
列のサイズを変更する
今は「時間」と「予定」のセルの横幅が同じですが、実際に記入するとなると「時間」の幅はこんなに要らないですね。セルとセルの間の線のあたりにカーソルをもっていくと左右に矢印が広がるカーソルに変更されるとおもいます。この状態で左にドラッグして「時間」の列を縮めてみましょう。最後に「時間」と「予定」の文字をセルの横位置の中央に変更します。「時間」と「予定」の行全体をドラッグで選択 (テキストを変更したときと同じやりかたです) して、上部「ホーム」メニューをクリック、その中の①のボタンをクリックしてください。横位置も中央に変更できたと思います。
表をコピーする
では、右側にも同じ表 (テーブル) を作ります。今つくったものをコピーしてみましょう。
スライドの左上から「旅程」「日付」「表 (テーブル) 」がすべて入るようにドラッグして、全体を選択します。この状態でカーソルを「旅程」「日付」「表 (テーブル) 」の部分まで持っていき十字に変わったら、キーボードの「 Ctrl キー」を押しながら右側にドラッグしてください。全く同じものがコピーされました。右側の「日付」を変更して完了です。
スライドの左上から「旅程」「日付」「表 (テーブル) 」がすべて入るようにドラッグして、全体を選択します。この状態でカーソルを「旅程」「日付」「表 (テーブル) 」の部分まで持っていき十字に変わったら、キーボードの「 Ctrl キー」を押しながら右側にドラッグしてください。全く同じものがコピーされました。右側の「日付」を変更して完了です。
PowerPoint の使い方はわかりましたか?
みなさん、いかがだったでしょうか。今回、宝の地図と旅のしおりを作ることで PowerPoint の使い方を紹介してきました。ここでつくったものは PowerPoint 練習用で簡単なものになります。宝の地図は自宅でつくりましたが、公園でも学校でもつくれますね。旅のしおりは旅程をもっと増やしたり、宝の地図で書いたように旅行先の地図をいれてみたり、旅行から帰ってきてから写真を貼れるようにアルバムを図形で作ったりできると思います。今回の記事を参考にしながら、色々とチャレンジしてみてください。
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