1. 日本の副業事情
まずは日本の副業事情についてまとめてみました。
1-1. 副業を希望する人が増えている
「働き方改革」流れに押され、多くの企業で副業が解禁されています。2019 年には厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定、2022 年 7 月には 2 回目の改定も実施され、国も本格的に後押しをはじめました。実際に副業を希望する人も増加傾向にあります。会社に勤める人も転職を含め、自分が活躍できる場所を積極的に求めていることの表れといえます。またコロナ禍でリモートワークが普及し、“リモートで働ける”ことを多くの法人や個人が理解したことも影響していると考えられます。
1-2. 副業を実施している人の割合
「副業」とは、すなわち「本業を持っている人が、収入を得ることや経験を積むことを目的に本業以外の仕事をすること」を意味します。本業を持っているので、どうしても従事できる時間に制限があるという特徴があります。もちろん働く場所にも同様の制限があります。実際に副業者はどのような仕事を掛け持ちしているのでしょうか。
ここにある人材会社の調査結果があります。2022 年 8 月に実施された、社会人 15,000 人への調査によれば、副業をしている会社員は 8.2%、「検討中」と答えた人 18.4% でした。一年前の調査に比べて増えているようで、このことから副業への興味や関心が高まっていることがわかります。年代による差はあるものの、副業の平均月収は約 5 万円で、なかでもサービス業とネット ビジネスに従事している人が増えているようです。
1-3. アフィリエイトが選ばれる理由
特に近年では、副業者がネット ビジネス、中でもアフィリエイトに従事するケースが増えています。なぜアフィリエイトに人気が集まっているのか、主に「金銭的リスクが少ない」「初心者でもはじめやすい」「空いた時間で始められる」という理由が挙げられます。パソコンとネット回線があれば、すぐにアフィリエイトを始めることができます。本格的に取り組むには、サーバー代やドメイン料などがかかりますが、それも大した金額ではありません。初期投資が少額で済むというハードルの低さが魅力です。
また、WEB やプログラミングのようなエンジニア レベルの知識は不要で、どちらかというと記事を書いたり、発信をしたりする力が必要です。日常的に SNS を使っている人であれば馴染みやすいという点に人気が集まっていると思われます。また時間拘束が少ないこともアフィリエイトの利点です。自分の生活のペースに合わせて、好きなときに行えるので、空いた時間を使ってコツコツと進められます。そのため個人で始める副業としては最適です。もちろんすぐに 5 万円を稼げるわけではありませんが、諦めずに長い目で活動を続けることで定期的な収入を得ることは可能です。