インターネットで調べものをする、家族の写真を整理する、チラシや年賀状を印刷する、私たちの生活の中で、PC が活躍するシーンはますます広がっています。ほぼ毎日接する PC だからこそ、その操作性や使い勝手には拘りたいものです。この操作性や使い勝手ひとつで、PC での作業の効率やスピードが大きく変わってくるからです。使い勝手が良い PC であれば、作業の快適さもぐっと高まります。では、Windows 10 と Windows 7 では、この操作性や使い勝手にどれくらいの差があるでしょうか。検証してみましょう。
インターネットの普及で、どこにいても手軽にメールをしたり、ネットショッピングを楽しんだりできるようになりました。最近はノートパソコンが軽量化し、カバンに入れて手軽に持ち運べるようになっています。便利になる一方で、なりすましやフィッシングなどにより ID やパスワードなどが盗まれ、PC が乗っ取られて犯罪に利用される事件が増えています。また PC を紛失したり、盗難にあって情報が漏えいするリスクもあります。こうした被害を避けるためにも PC に安全にサインインするための、「認証」はますます重要になっています。
Windows 7 も Windows 10 も、まずサインインするとデスクトップが表示される点は変わりません。どちらの OS にもデスクトップにはアプリやファイルなどのショートカット アイコンを配置できます。またデフォルトでは、画面の下にタスクバーが配置されており、左下にスタートメニューやアプリなどのショートカットが、右側には様々なステータスを知らせてくれる通知領域が配置されている点も変わりません。

Windows 7 のデスクトップとスタート メニューは、その操作性や使い勝手が高く評価されてきました。デスクトップとタスクバー、スタートメニューというシンプルな構成の中で、ユーザーが必要な機能に、すばやく到達できるように情報が整理され、操作にストレスが無いように配置されています。Windows 7 の操作に慣れてしまっているので、なかなか他の OS にアップグレードできない、という方も多いのではないでしょうか?

一方の Windows 10 ですが、基本的な画面構成や操作感は、Windows 7 と大きく変わっていません。今まで高く評価されてきた Windows のデスクトップの使いやすさを、しっかりと受け継いだ配置になっているのです。これまでの Windows に慣れたユーザーなら、操作方法に戸惑うことはまずないでしょう。

Windows 10 と Windows 7 のデスクトップとスタート メニュー比較イメージ
デスクトップの使いやすさ検証
Windows 10 では、スタート メニューの機能が大きく進化しています。Windows 7 は Windows 伝統のオーソドックスなメニューですが、Windows 10 のスタート メニューは、Windows 8/8.1 から登場したタイルと統合されています。

スタート メニューでは、一覧メニューとタイル式メニューの両方が使えるようになっています。ライブタイルには、ニュースや天気など最新の状況が表示され、一覧式のメニューには、よく使うアプリルファベット順 50 音順、漢字に分類されてアプリが表示されます。タイルにはよく利用するアプリを、自由に登録することが可能で、タイルの順番を並べ替えたり、タイルのサイズを変更したりすることもできます。必要な操作が集約されつつ、最新の情報がグラフィカルに確認できるように進化したと言えるでしょう。

Windowd 10 のスタート メニュー [一覧メニュー] [タイル式メニュー] [よく使うアプリを表示] [名前順 (50 音やアルファベット順にアプリを表示)]
デスクトップの使いやすさ結果
もうひとつの大きな特徴が、タスクビューと仮想デスクトップです。タスク バーの [タスク ビュー] ボタンをクリックすれば、現在立ち上がっているアプリをすばやく切り替えることができます。さらにタスクビューから [新しいデスクトップ] をクリックすると、仮想的なデスクトップをいくつでも作って、切り替えて利用できます。仮想デスクトップにはそれぞれ別々のアプリケーションを置けるので、仕事用やゲーム用の仮想デスクトップを用意して、切り替えて活用できるようになっています。ショートカット キーの [Ctrl [Win [←]/[→] キーを使えば、仮想デスクトップを一瞬で切り替えることも可能です。

このように、Windows 7 で評価の高かったシンプルな操作性と使いやすさはきっちりと踏襲し、さらに新しい機能や操作性の工夫を加えたのが Windows 10 だと言って良いでしょう。Windows 7 の画面に慣れたユーザーでもストレスなく使えて、さらに細かいところに行き届くように便利になっているのが Windows 10 のデスクトップやスタートメニューの特徴なのです。伝統と先進性が融合しているという点で、Windows 10 の勝利といってよいのではないでしょうか。

スマートフォンやタブレットの普及によって、デバイスをタッチやペンで操作するのが当たり前になりつつあります。Windows PC でも、タッチやペン対応の機種が数多く登場しており、中にはキーボードを外したりディスプレイを回転したりできる 2-in-1 タイプの製品もあります。では、Windows 7 と Windows 10 では、どちらかタッチやペン操作に適しているのでしょうか? 検証してみましょう。
Windows 7 はタッチ インターフェイスを標準でサポートしているので、タッチ対応 PC やタッチパッドなどとの組み合わせると、タッチで操作すること自体は可能です。ただし Windows 7 が発売された時期 (2009 年 10 月) は、まだそれほどタッチやペンによる操作は広まっていませんでした。このため、Windows 7 そのものが、タッチやペン操作を前提に開発されていません。操作することはできますが、タブレットやペンでの操作に最適化されている訳ではないのです。したがって、Windows 7 をタッチやペンで操作すると、アイコンの移動やウィンドウのサイズ変更などが、スムーズにできないことがあります。アイコンやボタンもタッチ操作向けに適したサイズではなく、タッチやペンに特有の操作も用意されていません。

一方、Windows 10 では、Windows 7 と同様、マウスで快適にアイコンやウィンドウを操作できます。これに加え、タッチやペン専用の機能も数多く用意されています。

Windows 10 と Windows 7 をタッチ操作比較イメージ
タッチ&ペン操作検証
Windows 10 では、2-in-1 タイプの PC でキーボードを外したり、ディスプレイを回転したりすると、自動的に「タブレット モード」に切り替わります。タブレット モードは、タッチやペンでの操作を優先するモードで、アプリケーションのウィンドウが画面全体に表示され、スタート画面もタッチやペンで操作しやすく表示されます。またタッチ向けの動きとして画面を左からスワイプすると、アプリケーションを切り替えるタスク ビューが表示され、右からのスワイプでアクション メニューが表示されます。タッチ専用の日本語入力用キーボードも用意されています。

Windows 10 の PC モードとタブレット モード
タッチ&ペン操作結果
加えて、Windows 10 には、特にタッチやペンでの操作に最適な「Windows Ink ワークスペース」が用意されています。Windows Ink ワークスペースを利用すると、付箋を表示して指先やペンですばやく手書きのメモをとったり、画像に手書きのメモや絵を書き込んだりできます。

Windows 7 で親しまれたマウスとキーボード操作は継承しつつ、タッチやペン操作にも対応したのが、Windows 10 なのです。タッチやペンを優先したいときはタブレット モードを有効にし、マウスとキーボードを優先した無効にすればよいので、用途や使い方によって使い分けることが可能です。

マウスとキーボード操作では今までと変わらず使いやすく、さらにタッチやペンの操作にも対応した、Windows 10 の圧勝といってよいでしょう。

Windows では、Word や Excel をはじめとするさまざまなアプリケーションが利用できます。また、エクスプローラーやペイント、メールなどの便利なアクセサリも用意されています。このようなアプリケーションやファイルの操作は、Windows 7 と Windows 10 ではどちらが使いやすいのでしょうか。さっそくチェックしてみましょう。
Windows 7 には、ファイルを管理するエクスプローラーをはじめ、ペイントやワードパッドなどのアクセサリが標準搭載されています。もちろん、Office をインストールして利用することもできます。ただし、その操作性は、必ずしも統一されているとはいえません。たとえば、ペイントは Office と同じリボン (※注 1) を採用していますが、エクスプローラーは採用していません。
※注 1: 最新の Office で採用されている画面上部に表示されるパーツです。よく利用する機能が大きいボタンで表示されているので、必要な機能をすばやく実行することができます。「タブ」と呼ばれる突起をクリックすると、表示されるボタンを切り替えることができます。

また、Windows 7 には、メール ソフトは標準搭載されていません。このため、メールを利用するには、メール ソフトを別途、インストールする必要があります。

Windows 10 と Windows 7 のファイルを管理するエクスプローラー比較 イメージ
アプリ&ファイル操作検証
Windows 10 では、エクスプローラーにリボンが採用されています。もちろん、ペイントやワードパッドなどのアクセサリも、Office と同じリボンで統一されています。

さらに、Windows 10 では、Windows ストアでインストールできる「ユニバーサル Windows プラットフォーム アプリ (UWP アプリ)」と呼ばれる新しいタイプのアプリも利用できます。UWP アプリはタッチ操作を前提とした、より安全に利用できる新世代の Windows アプリです。Windows 10 では、UWP アプリを自由に追加してアクセサリを増やすことができます。

そして、Windows 10 には、UWP アプリの「メール」が標準搭載されています。このため、メール ソフトをあとからインストールする必要はありません。Windows 7 に用意されているアクセサリは、基本的には Windows XP の時代から変わっていません。ペイントのようにリボンが採用されているアクセサリもありますが、エクスプローラーではリボンが採用されていないなど、必ずしも統一されているとはいえません。

最もよく使うメールも、最初から搭載されていた方が便利なのは間違いありません。また、Windows 7 は UWP アプリにも対応していません。このため、Windows 10 に標準搭載されている「メール」を、Windows 7 で使うことはできません。かといって、Windows Live メールはサポートが終わっているので、メールを使うためには、それ以外のメール ソフトを自分で探してインストールする必要があります。

Windows 10 のエクスプローラーのリボン [コピーや貼り付けができる「ホームタブ」] [ファイルやウィンドウの表示を変える「表示タブ」] [ファイルの共有や圧縮ができる「共有タブ」]
アプリ&ファイル操作結果
一方の Windows 10 は、エクスプローラーにリボンが採用され、Office も含めて統一された操作環境で利用することができます。さらに、Windows ストアから UWP アプリをインストールして利用することも可能です。無料で利用できる UWP アプリも多いので、Windows 10 でできることは Windows 7 より圧倒的に多いでしょう。もちろん、最初から UWP アプリの「メール」が付属しているので、すぐにメールを使うこともできます。

以上から、アプリの使いやすさ、快適さは、Windows 10 の圧倒的勝利といえるでしょう。

家族旅行の写真はどこに保存したのか? 週末の天気予報は? レジャースポットへの交通手段は? など、PC を使う大きな目的の 1 つが情報の検索です。仕事でも趣味でも、欲しい情報をスピーディに検索できればストレスもありませんし、作業をサクサク進めたり、すぐに行動に移すことができます。ここでは、Windows 7 と Windows 10 では、どちらの検索が便利でスピーディなのかを検証してみました。
まずは検索ボックスからのテキスト検索機能について、Windows 7 と Windows 10 を比較してみましょう。Windows 7 の検索ボックスにキーワードを入力すると、1 文字入力するたびにリアルタイムで検索結果が表示されます。Windows 7 の検索機能は、かなり高速です。キーワードの入力と同時に結果が表示されるので、欲しい情報をすぐに見つけられます。

[検索結果の続きを表示] をクリックすれば、別のウィンドウにキーワードがハイライトされた状態で結果が表示されます。ただし、いまやこのシンプルな検索機能は "当たり前" ともいえます。また検索できる範囲もあくまでも PC 内の情報だけに限られています。例えば調べたい情報があって、PC の中にそれが見つからなかった場合、別途、Web ブラウザーを起動して、もう一度インターネットその情報を検索する必要があります。

Windows 10 と Windows 7 の検索ボックスからのテキスト検索機能比較イメージ
情報の検索対決検証
Windows 10 でも、もちろん高速なリアルタイム検索は健在です。1 文字入力するたびに、候補となる検索結果が表示されます。そして、上部に表示されるアイコンをクリックしたり、[フィルター] を設定したりすれば、アプリやウェブ、ドキュメント、写真など、情報の種類ごとに検索結果を絞り込むこともできます。

注目したいのは「ウェブ」での検索候補用意されていることです。ここには 検索サイトで調べた検索候補が自動で表示されます。この候補を選択すれば、Microsoft Edge がすぐに起動して、検索結果が表示されます。もはや、情報を探し出すために、PC の中とインターネットを別々に検索する必要はありません。

Windowd 10: オンラインでの検索候補も表示、結果を種類で絞り込むことも
情報の検索対決結果
極めつけは音声アシスタントの「コルタナ」です。検索ボックス右端のマイクのボタンをクリックすれば、「コルタナ」を起動して、音声で検索することも可能です。単純なキーワード検索だけでなく、「今、何時?」とか「明日の天気は?」といった質問にも回答してくれます。さらには「明日朝 8時に起こして」などと頼むと、AM 8 時にアラームを設定してくれたりと、まさに音声アシスタントとして利用可能なのです。もはや検索の枠を超えて、コンシュルジュのような存在と言えるでしょう。

以上から、検索できる情報の種類の豊富さと情報の見つけやすさでも、Windows 10 が圧倒的に優れています。さらに音声アシスタント コルタナの存在は、検索の枠を超えて、PC をとても便利なパートナーに変えたといっても過言ではありません。

コルタナで音声での検索にも対応

コルタナに「コルタナ、明日の東京の天気は?」と質問すると、「明日の東京の天気は曇り時々晴れ 最高気温は 20 ℃ です」と回答する

デスクトップとスタート メニュー、タッチ操作、アプリ、検索の観点で Windows 7 と Windows 10 を比較してみました。Windows 7 にもよいところはたくさんありますが、やはり、すべての面で Windows 10 が上回っているのは明らかです。PC をより快適に活用したければ、Windows 10 の搭載された PC がベストです。もしも、Windows 7 を使っているなら、今すぐ Windows 10 搭載最新 PC に移行することをおすすめします。
Windows 10 勝利

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