【第三回戦】使い勝手対決

操作性に優れ、使いやすいのはどっち?

 

インターネットで調べものをする、家族の写真を整理する、チラシや年賀状を印刷する、私たちの生活の中で、PC が活躍するシーンはますます広がっています。ほぼ毎日接する PC だからこそ、その操作性や使い勝手には拘りたいものです。この操作性や使い勝手ひとつで、PC での作業の効率やスピードが大きく変わってくるからです。使い勝手が良い PC であれば、作業の快適さもぐっと高まります。では、Windows 10 と Windows 7 では、この操作性や使い勝手にどれくらいの差があるでしょうか。検証してみましょう。

アプリを起動したり、ファイルを操作したりするスタート メニューやデスクトップは、PC の操作の「基本」となる部分です。この基本が使いにくいと、いくら速くて、安全でも、使いたくないという人もいることでしょう。果たして、最新の Windows 10 は、使いやすさで定評のあった Windows 7 を超えることができるのでしょうか?

 

Windows 10 と Windows 7 のデスクトップとスタート メニュー比較イメージ
デスクトップの使いやすさ検証

Windows 7 も Windows 10 も、まずサインインするとデスクトップが表示される点は変わりません。どちらの OS にもデスクトップにはアプリやファイルなどのショートカット アイコンを配置できます。またデフォルトでは、画面の下にタスク バーが配置されており、左下にスタート メニューやアプリなどのショートカットが、右側には様々なステータスを知らせてくれる通知領域が配置されている点も変わりません。

 

Windows 7 のスタートメニュー画面と、Windows 10 のスタートメニュー画面
Windows 7 と Windows 10 のスタートメニューとデスクトップ。Windows 10 のものは Windows 7 のものを土台に発展・進化させたものだ

Windows 7 のデスクトップとスタート メニューは、その操作性や使い勝手が高く評価されてきました。デスクトップとタスク バー、スタート メニューというシンプルな構成の中で、ユーザーが必要な機能に、すばやく到達できるように情報が整理され、操作にストレスが無いように配置されています。Windows 7 の操作に慣れてしまっているので、なかなか他の OS にアップグレードできない、という方も多いのではないでしょうか?

一方の Windows 10 ですが、基本的な画面構成や操作感は、Windows 7 と大きく変わっていません。今まで高く評価されてきた Windows のデスクトップの使いやすさを、しっかりと受け継いだ配置になっているのです。これまでの Windows に慣れたユーザーなら、操作方法に戸惑うことはまずないでしょう。

Windows 10 では、スタート メニューの機能が大きく進化しています。Windows 7 は Windows 伝統のオーソドックスなメニューですが、Windows 10 のスタート メニューは、Windows 8/8.1 から登場したタイルと統合されています。

スタート メニューでは、一覧メニューとタイル式メニューの両方が使えるようになっています。ライブ タイルには、ニュースや天気など最新の状況が表示され、一覧式のメニューには、よく使うアプリ、アルファベット順、50音順、漢字に分類されてアプリが表示されます。タイルには、よく利用するアプリを自由に登録することが可能で、タイルの順番を並べ替えたり、タイルのサイズを変更したりすることもできます。必要な操作が集約されつつ、最新の情報がグラフィカルに確認できるように進化したと言えるでしょう。

 

タスクビューとタイムラインの画面と、タスクビューとタイムラインの画面の続き
Windows 10 のデスクトップの新機能、タスク ビューとタイムライン。アプリの切り替えやすさ、過去の情報へのアクセス性などが向上

もうひとつの大きな特徴が、タスク ビューとタイムラインです。タスク バーの [タスク ビュー] ボタンをクリックすると、現在立ち上がっているアプリが一覧表示され、使いたいアプリにすばやく切り替えることができます。

タスク ビューの下には、「今日」や「昨日」、日付の項目ごとにタイルが並んでいます。これは、タイムラインと呼ばれる機能で、過去に使ったファイルにすばやくアクセスできる機能です。PC を使って作業をしていると、「昨日編集していた文書の続きをしたい」、「先週確認した表をもう一度見たい」ということがよくありますが、肝心のファイルがどのフォルダーにあるのかわからず、探し回ることも珍しくありません。しかし、タイムラインを使えば過去に開いたファイルが一覧表示されているので、すぐに目的のファイルを開いて作業を再開できるわけです。

 

仮想デスクトップの画面
画面左上に並んでいるのは、Windows 10 上に複数のデスクトップを仮想的に作成する「仮想デスクトップ」。作業ごとに異なるデスクトップを切り替えて使うなどするときに便利

さらにタスク ビューから [新しいデスクトップ] をクリックすると、仮想的なデスクトップをいくつでも作って、切り替えて利用できます。仮想デスクトップにはそれぞれ別々のアプリケーションを置けるので、仕事用やゲーム用の仮想デスクトップを用意して、切り替えて活用できるようになっています。ショートカット キーの [Ctrl] + [Win] + [←] または [→] キーを使えば、仮想デスクトップを一瞬で切り替えることも可能です。

このように、Windows 7 で評価の高かったシンプルな操作性と使いやすさはきっちりと踏襲し、さらに新しい機能や操作性の工夫を加えたのが Windows 10 だと言って良いでしょう。Windows 7 の画面に慣れたユーザーでもストレスなく使えて、さらに細かいところに行き届くように便利になっているのが Windows 10 のデスクトップやスタート メニューの特徴なのです。伝統と先進性が融合しているという点で、Windows 10 の勝利といってよいのではないでしょうか。


スマートフォンやタブレットの普及によって、デバイスをタッチやペンで操作するのが当たり前になりつつあります。Windows PC でも、タッチやペン対応の機種が数多く登場しており、中にはキーボードを外したりディスプレイを回転したりできる 2-in-1 タイプの製品もあります。では、Windows 7 と Windows 10 では、どちらかタッチやペン操作に適しているのでしょうか?

 

Windows 10 と Windows 7 をタッチ操作比較イメージ
タッチ&ペン操作検証
Windows 7 のスタート メニューとエクスプローラーの画面と、Windows 10 のスタート メニューとエクスプローラーの画面
Windows 7 と Windows 10 のスタート メニューとエクスプローラーの画面。見た目こそ似ているが、タッチ&ペン操作への対応度には大きな開きがある

Windows 7 はタッチ インターフェイスを標準でサポートしているので、タッチ対応 PC やタッチパッドなどとの組み合わせると、タッチで操作すること自体は可能です。ただし Windows 7 が発売された時期(2009 年 10 月)は、まだそれほどタッチやペンによる操作は広まっていませんでした。このため、Windows 7 そのものはタッチやペン操作を前提に開発されていません。操作することはできますが、タブレットやペンでの操作に最適化されている訳ではないのです。したがって、Windows 7 をタッチやペンで操作すると、アイコンの移動やウィンドウのサイズ変更などが、スムーズにできないことがあります。アイコンやボタンもタッチ操作向けに適したサイズではなく、タッチやペンに特有の操作も用意されていません。

一方、Windows 10 では、Windows 7 と同様、マウスで快適にアイコンやウィンドウを操作できます。これに加え、タッチやペン専用の機能も数多く用意されています。

 

通常の PC モードの画面と、タブレットモードの画面
PC のスタイルによってユーザー・インターフェイスを通常の PC モードからタッチ操作主体のタブレットモードに自動切り換えすることも可能なのが Windows 10

Windows 10 では、2-in-1 タイプの PC でキーボードを外したり、ディスプレイを回転したりすると、自動的に「タブレット モード」に切り替わります。タブレット モードは、タッチやペンでの操作を優先するモードで、アプリケーションのウィンドウが画面全体に表示され、スタート画面もタッチやペンで操作しやすく表示されます。またタッチ向けの動きとして画面を左からスワイプすると、アプリケーションを切り替えるタスク ビューが表示され、右からのスワイプでアクション メニューが表示されます。タッチ専用の日本語入力用キーボードも用意されています。

 

デスクトップの画面、付箋機能の画面と、手書きのメモ機能の画面
タッチ&ペン操作を活かしたツールが充実しているのも Windows 10 の特徴。Windows Ink ワークスペースでは、付箋機能や Edge などでの手書きメモ機能が利用できる

加えて、Windows 10 には、特にタッチやペンでの操作に最適な「Windows Ink ワークスペース」が用意されています。Windows Ink ワークスペースを利用すると、付箋を表示して指先やペンですばやく手書きのメモを書き込むことができます。やることをメモしておいたり、連絡先などを一時的にメモしたりしておくのに便利です。このほか、スケッチパッドで自由に絵を描いたり、画面スケッチでスクリーンショットにメモを書き込んだりすることもできます。

このほか、ペンを使った手書きは、ブラウザーの Microsoft Edge でもサポートされているので、資料として参考になりそうな Web ページの重要な部分にアンダーラインを引いておいたり、手書きで情報を補足して保管しておいたりすることもできます。

Windows 7 で親しまれたマウスとキーボード操作は継承しつつ、タッチやペン操作にも対応したのが、Windows 10 なのです。タッチやペンを優先したいときはタブレット モードを有効にし、マウスとキーボードを優先した無効にすればよいので、用途や使い方によって使い分けることが可能です。

マウスとキーボード操作では今までと変わらず使いやすく、さらにタッチやペンの操作にも対応した、Windows 10 の圧勝といってよいでしょう。


PC を便利に使うには、アプリの活用が重要です。Windows 用のアプリは、ビジネスからゲームまでたくさんありますが、こうしたアプリを簡単に探し、手軽にインストールできるのは Windows 7 とWindows 10 のどちらなのでしょうか? さっそくチェックしてみましょう。

 

Windows 10 と Windows 7 のファイルを管理するエクスプローラー比較 イメージ
アプリ&ファイル操作検証
Windows 7 の画面と、Windows 10 で見た
 Microsoft Store の画面
Windows 7 では、アプリごと、サービスごとのサイトで探す必要があるが、Windows 10 では、「Microsoft Store」でさまざまなアプリを入手できる

Windows 10 には、さまざまなアプリが標準でインストールされています。写真を表示したり、ビデオを編集したりと、標準のアプリだけでも普段の用途には対応できることでしょう。しかし、アプリを追加すれば、さらにいろいろなことができるようになります。

Windowsは、もともと開発者が多く、世界中でいろいろなアプリが開発されてきた歴史を持っています。Windows 7も、こうした豊富なアプリを使って、ビジネスに活用したり、趣味を楽しんだりすることができましたが、そのアプリを入手するのに手間がかかりました。パッケージ版のソフトを店頭で購入したり、インターネット上の情報を探して、メーカーや開発者のページからソフトをダウンロードしてインストールしたりする必要がありました。

 

Windows 10 の Microsoft Store の画面と、アプリの詳細画面
Windows 10 の「Microsoft Store」では、さまざまなジャンルのアプリを検索して探し出したり、有料アプリを購入したりすることが可能

一方、Windows 10 では、こうしたアプリ探しやインストール、さらにはアップデート管理の手間が大幅に改善されます。

Windows 10 では、Microsoft Store と呼ばれるオンラインストアからアプリを入手可能です。「おすすめ」や「トップ アプリ」といった項目から、人気のアプリをインストールできるのはもちろんのこと、アプリの名前や機能で検索して欲しいアプリを見つけ、その場でインストールすることができます。

 

アプリの更新を管理する画面
入手したアプリのアップデートも Microsoft Store で一元的にチェック/更新することが可能だ

Microsoft Store のメリットは、手軽さだけではありません。掲載されているアプリは、すべて Microsoft によってチェックされた安全なアプリだけなので、実態がマルウェアの偽アプリをダウンロードしてしまう恐れもありません。また、Microsoft Store ではアプリのアップデート機能も搭載されているので、アプリが更新された場合は、Microsoft Store 経由で簡単にアップデートできます。アップデートの手間なく、最新のアプリを使い続けられるも大きな特徴です。

こうした点を考慮すると、アプリの入手、さらに管理に関しては Windows 10 の圧倒的勝利と言えるでしょう。


週末の天気予報は? レジャースポットへの交通手段は? など、PC を使う大きな目的の一つが情報の検索です。仕事でも趣味でも、欲しい情報をスピーディに検索できればストレスもありませんし、作業をサクサク進めたり、すぐに行動に移したりすることができます。ここでは、Windows 7 と Windows 10 では、どちらの方が必要な情報をすぐに探し出せるのかを検証してみました。

 

Windows 10 と Windows 7 の検索ボックスからのテキスト検索機能比較イメージ
情報の検索対決検証
Windows 7 の画面と、Windows 10 の画面
Windows 10 では、あらゆる情報をタスク バーの検索アイコンから検索できる。Windows 7 では、複数のアプリを使い分ける必要があった

Windows 7 で、情報を調べたいときは、基本的にアプリを使い分ける必要がありました。たとえば、ブラウザーにキーワードを指定して調べたい Web ページを探したり、メール ソフトの検索機能で見たいメールを探したり、スタート メニューやエクスプローラーの検索ボックスでファイルを探したりと、用途によって探す場所も方法も違うのが当たり前でした。

しかし、Windows 10 では、こうした使い分けが不要です。タスク バーに用意された検索ボックスは、あらゆる検索が一カ所からできる万能ツールです。「明日の天気」と入力すれば天気予報の結果が表示されますし、「請求書」と入力すればファイルやフォルダーが候補として表示され、「電源」と入力すれば Windows の設定項目が候補として表示されます。

つまり、何を調べたいのかを考慮することなく、タスク バーの検索ボックスにキーワードさえ入力すれば、大抵のことは検索できるのです。

Windows 10 の検索ボックスでは、「アプリ」、「ドキュメント」、「電子メール」、「ウェブ」、「フォルダー」、「音楽」、「写真」、「人」、「設定」、「動画」を対象に検索を実行できます。

基本的にはキーワードを入力するだけで自動的に候補が表示されますが、上部のタブで「電子メール」などを選択することで、対象を絞り込んで検索することもできます。しかも、検索方法によっては、その結果も同じ画面で確認できます。たとえば、「明日の天気」と入力すれば右側に天気予報の結果が表示されるので、検索と同時に結果を確認できます。わざわざ Web ページを開いて結果を確認する必要はないのです。

 

天気を検索している画面、メールを検索している画面と、Windows の機能を検索している画面

Windows 10の検索アイコンからは、天気、メール、Windowsの機能なども検索できる

極めつけは音声アシスタントの「Cortana」です。検索アイコン右の「○」アイコンをクリック、または「コルタナさん」と呼びかけて Cortana を起動して(呼びかけで応答させるには設定が必要)、音声で検索することも可能です。単純なキーワード検索だけでなく、「今、何時?」とか「明日の天気は?」といった質問にも回答してくれます。さらには「明日朝8時に起こして」と頼むと、午前8時にアラームを設定してくれるなど、まさに音声アシスタントとして利用可能なのです。もはや検索の枠を超えて、コンシュルジュのような存在と言えるでしょう。

以上から、検索できる情報の種類の豊富さと情報の見つけやすさでも、Windows 10 が圧倒的に優れています。さらに音声アシスタント コルタナの存在は、検索の枠を超えて、PC をとても便利なパートナーに変えたといっても過言ではありません。

 

Cortana の画面と、質問した時の画面
Windows 10 を音声で操作できる Cortana。音声による質問に応じた検索や操作が可能だ(画面は「東京都の天気」を質問したところ)


※ Windows 7 の延長サポートは 2020 年 1 月 14 日 に終了させていただきました

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