【第四回戦】メンテナンス対決

メンテナンスが楽なのはどっち?

 

インターネットにつながらない……プリンターがうまく印刷できない……誤ってファイルを消してしまった……PC を使っていると小さなトラブルはよく起こります。そんな時、Windows の機能を使って対応するのがトラブル解決のための早道です。こうしたトラブル発生時に、Windows 7 と Windows 10 では、どちらが早く解決し易いでしょうか? トラブルを未然に防ぐための機能や、もしもの時のためのバックアップ機能についても、併せて比較してみましょう。

PC の動作が不安定になった。あるいは、起動しなくなった……。こうしたトラブルは、まれに発生してしまう可能性があります。こんなとき活躍するのが、Windows に用意されているトラブル対策の機能です。ここでは、Windows 7 と Windows 10 のトラブル対策機能をチェックし、どちらが頼りになるのかを検証してみました。

Windows 7 で、万が一のトラブルの時に頼りになるのが「システムの復元」です。これは、Windows のシステムの状態を丸ごと保存しておく機能です。Windows の動作が不安定になったら、過去のデータを復元することで、トラブルが発生する前の状態に戻すことができます。

また、正常に終了できなかった場合は、起動時に「詳細ブート オプション」が表示され、「コンピューターの修復」でスタートアップ修復やシステムの復元、システム イメージの回復なども実行できます。

 

Windows 10 と Windows 7 のシステムの復元比較イメージ
トラブル対策検証
設定画面と、回復ドライブの画面
Windows 10 PC の回復機能は、[設定] アプリの [更新とセキュリティ]-[回復] に集約。回復ドライブはPCが起動できなくなったときに備える機能だ

Windows 10 は、Windows 7 のこれらの機能を引き継ぎ、機能強化したうえで、さらに分かりやすく整理されています。たとえば、設定画面の「更新とセキュリティ」には「回復」という専用の設定画面が用意されています。この画面を利用すれば、システムの復元で正常な状態に戻すことはもちろん、PC を初期状態に戻したり、起動時の問題を解決したりできます。

また、Windows 10 は、回復ドライブを使って起動しなくなった PC を復元することも可能です。回復ドライブは、Windows 7 にはない強力な機能です。USB メモリを使って回復ドライブを作っておけば、万が一のときも安心です。

さらに、Windows 10 では、以前のビルド(バージョンよりもさらに細かい単位)に戻す機能も用意されています。Windows 10 では、自動的にアップデートが行われるため、アップデートが行われたあと、万が一、不具合が発生した場合に備えて、一定期間、以前のビルドに戻すことが可能となっています。


PC を使っていると、誤って大切なファイルを削除したり、上書きしてしまったりしてしまうことがあるかもしれません。また、ハードウェアのトラブルでファイルにアクセスできなくなる危険もあります。そのようなときに頼りになるのがバックアップ機能です。Windows 7 とWindows 10 では、どちらのバックアップ機能が、より強力なのでしょうか? さっそくチェックしてみましょう。

 

WIndows 10 と Windows 7 のバックアップ機能比較イメージ
バックアップ対決検証

Windows 7 のバックアップ機能は、コントロール パネルの「システムとセキュリティ」に用意されています。「バックアップと復元」をクリックすると、設定の画面が表示されます。ここでは、ファイルの最新の状態を定期的にバックアップすることができます。さらに、「システム イメージの作成」で、システム イメージも作成できます。システム イメージとは、OS やプログラム、ドキュメントなどを丸ごとバックアップする機能で、万が一、コンピューターに不具合が発生しても、システム全体を復元することができます。

Windows 7 の「バックアップと復元」は、万が一のためのバックアップ機能として、とても有効です。万が一、ファイルが失われても、バックアップからもとに戻すことができます。システム イメージを作っておけば、Windows そのものの不具合が発生しても、システム全体を復元して、もとに戻すことが可能です。

 

バックアップの画面、バックアップ オプションの画面と、ファイルの変更履歴の画面
Windows 10 のバックアップ機能はタイミングや保持期限、ファイル/フォルダーの指定が可能。使い慣れた Windows 7 のバックアップツールも引き続き搭載する。このほか、ファイルの変更履歴を保持する機能も搭載された

Windows 10 にも「バックアップと復元」は搭載されており、[設定] アプリの [更新とセキュリティ]-[バックアップ] の「[バックアップと復元] に移動(Windows 7)」から利用できます。

加えて、バックアップと復元に加えて Windows 10 には「ファイル履歴」も用意されているので、簡単な操作でファイルを過去の状態に戻せます。たとえば文書編集中に「やっぱり前の方がよかった」となっても、その状態に簡単に戻すことができるわけです。

一方の「ファイル履歴」は、指定したフォルダーを定期的にバックアップし、ファイルの履歴を保存する機能です。ファイル履歴とは、過去のファイルの状態を記録したものです。このため、ファイルの状態を 1 週間前や 1 か月前の状態に簡単に戻すことができます。

ちなみに、Windows 7 にも「以前のバージョンの復元」という似た機能は用意されていましたが、設定が若干面倒でした。これに対して、Windows 10 の「ファイル履歴」は、バックアップ先を指定するだけで定期的にバックアップが行われるので、簡単に利用することができます。

以上から、Windows 7 のバックアップ機能を受け継ぎ、「ファイル履歴」も活用できる Windows 10 の方が、より安心して利用できるといえるでしょう。


PC を使っていると、プリンターが認識されなかったり、Wi-Fi がつながらなかったりといった小さなトラブルが発生することがあります。PC に慣れていればすぐに解決できる問題も、慣れていないとなかなか対応は難しいものです。そこで、こうした小さなトラブルへの対応力について、Windows 7 と Windows 10 を比較してみましょう。

 

Windows 10 と Windows 7 のトラブルシューティング比較イメージ
トラブルシューティング対決

Windows のバージョンに関わらず、小さなトラブルには個人の知識と経験で十分対応できます。たとえばプリンターの調子が悪ければ、プリンター ケーブルの状態を確認したり、プリンターのデバイス ドライバーを確認したりすることで、解決することは可能です。

もっと分かりにくいトラブルのときには、Windows のトラブルシューティング機能を使うのがよいでしょう。Windows 7 では、コントロール パネルにトラブルシューティングの項目が用意されており、オーディオ再生のトラブルシューティングやネットワークなどの項目がありますが、実際に発生したトラブルから必要な項目を調べようとすると、ちょっとわかりにくいのは確かです。たとえばプリンターで印刷ができないとき、どこを見たらいいのかすぐには判断できません。PC に関するある程度の知識は必要になります。あまり詳しくないと、何をしたらよいのか、迷ってしまう可能性もあります。

 

Windows 7 のトラブルシューティングの画面と、Windows 10 のトラブルシューティングの画面
トラブルシューティング ツールが充実した Windows 10。ウィザード形式で問題箇所の発見や対策ができる

Windows 10 は、設定画面に「トラブルシューティング」が用意されています。選択すると、右側には「オーディオの再生」、「プリンター」などの項目が並び、[トラブルシューティング ツールの実行] ボタンをクリックすれば、すぐに問題点を調査し、可能なかぎり自動的に解決してくれます。項目の数も多く、項目ごとにトラブルシューティング ツールを起動できるのも特徴的です。

Windows 10 では機器や機能ごとにトラブルシューティング ツールが用意されているため、問題が発生したら、とりあえずトラブルシューティング ツールを実行して対応することが可能です。PC の知識があればより柔軟に対応できますが、仮にそれほど詳しくなくても、トラブルシューティング ツールの実行方法さえわかっていれば、問題を解決できる可能性があります。

PC ユーザーの全員が PC に詳しいわけではありません。そういうユーザーにもトラブル対応の手段を用意している Windows 10 の方が、圧倒的に安心かつ親切なのは明らかといえるでしょう。


PC を長く使い続けるうえで重要なのが、定期的なメンテナンスです。これは、人間でいえば定期健康診断にあたります。定期的にメンテナンス(健康診断)することで、Windows を快適に保てるのです。では、Windows 7 と Windows 10 では、どちらのメンテナンス機能が充実しているのでしょうか。検証してみました。

Windows のメンテナンス機能にはいくつかの種類があります。一つは Windows を最新に保つソフトウェアの更新です。定期的にソフトウェアを更新することで、Windows の機能を最新にし、セキュリティも高めることができます。もう一つはマルウェアに感染していないかどうかを検査するセキュリティ スキャンです。万が一、感染している場合は、マルウェアを駆除することで Windows を正常に保ちます。また、Windows そのものが正常に動いているかどうかを検査するシステム診断という機能もあります。

 

Windows 10 と Windows 7 のソフトウェア更新比較イメージ
メンテナンス対決検証
Windows 7 の画面、Windows 10 の画面と、メンテナンスの画面
Windows 7 ではツールごとにメンテナンス機能が独立していたが、Windows 10 では統合的に管理されるようになり、自動化も進んだ

Windows 7 は延長サポートが 2020 年 1 月 14 日に終了したため、ソフトウェアの更新やセキュリティの更新プログラムはご利用いただけません。

Windows 10 には「自動メンテナンス」という機能が用意されています。これは、ソフトウェアの更新、セキュリティ スキャン、システム診断をまとめて実行する機能です。スケジュールも設定できるので、いったん設定してしまえば、以降は何もしなくても、自動的にメンテナンスが行われます。


「自動メンテナンス」が用意されているのは Windows 10 だけです。このため、Windows 10 の方が、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。

Windows 10 の自動メンテナンスは、コントロール パネルの [セキュリティとメンテナンス] の [メンテナンス] で設定します。設定するのは、メンテナンスを実行する時刻だけです。もしも、その時間にPCを利用していた場合は、使用されていない時刻を選んで自動的にメンテナンスが実行されます。また、PCがスリープ状態のときは、自動的にスリープを解除してからメンテナンスを実行することもできます。

 

ストレージ センサーの画面
Windows 10 には、自動メンテナンス機能の一つとして、ストレージの空き容量を自動的に確保する「ストレージ センサー」も追加されている

また、Windows 10 には、ストレージの空き容量をチェックして、自動的に空き容量を確保してくれる「ストレージ センサー」と呼ばれる機能も搭載されています。この機能を使えば、ごみ箱のファイルやキャッシュなど、不要なファイルを自動的に削除できるので、空き容量不足に悩まされる心配がありません。

以上から、メンテナンスについては、Windows 10 の方が圧倒的に簡単です。いったん設定してしまえば、以降はメンテナンス フリーで Windows を快適な状態に保ってくれます。


※ Windows 7 の延長サポートは 2020 年 1 月 14 日 に終了させていただきました

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