【第五回戦】将来性対決

いろいろ使えて将来性があるのはどっち?

 

社会の変化とともに、仕事でもプライベートでも PC に求められる機能は徐々に変化しています。また最新のテクノロジーや、これからのサービスにもいち早く対応していかなければなりません。Windows 7 と Windows 10 では、どちらが新しい時代の要請に応え、新しいテクノロジーにも対応できるのでしょうか。クラウド対応、Windows Update、最新技術への対応などについて検証してみましょう。

メールやカレンダー、ストレージなど、クラウド サービスは、今や PC はもちろんのこと、あらゆるデバイスに欠かせない存在と言えます。こうしたクラウド サービスをより手軽に、便利に使えるのは Windows 7 と Windows 10 のどちらなのでしょうか? クラウド対応度をチェックしてみましょう。

 

Windows 10 と Windows 7 の複数のデバイスからのクラウド利用の比較イメージ
マルチ デバイス対決検証
Windows 7 の OneDrive 画面と、Windows 10 の OneDrive 画面
Windows 7 と Windows 10 で、それぞれ Web ブラウザーを使って OneDrive にアクセスしたところ。一見差はないように見えるが、OS との親和性の面では大きな開きがある

クラウド サービスが一般化したのは、ここ数年です。このため、今から 10 年以上前に登場した Windows 7 では、こうしたクラウド サービスを使うことが想定されていません。もちろん、Windows 7 でもブラウザーからサービスを利用したり、連携用のアプリをインストールすることで利用したりできますが、こうした手間をかけるのは面倒なうえ、誰もが使えるほど設定も簡単ではありません。

またブラウザーで使う場合でも、Windows 7 に搭載されているブラウザーは旧世代の Internet Explorer でバージョンも古いままとなっていることが多くあります。こうした環境では、クラウド サービスの一部の機能が制限され、セキュリティも十分ではないため安心してサービスを利用することができません。

一方、クラウド時代に誕生した Windows 10 は、最初からクラウド サービスを利用すること前提として OS が開発されてきたため、OS の機能として意識せずにクラウド サービスを使えるようになっています。

 

自動同期の画面と、OneDriveのバックアップ管理画面
クラウド ストレージ「OneDrive」との親和性が高まった Windows 10。自動同期やバックアップ機能が便利

Windows 10 が対応するクラウドサービスの中でも特に注目したいのが、クラウド ストレージ サービスの「OneDrive」です。文書や写真などのデータをインターネット上の自分専用の領域に保存できるクラウド ストレージ サービスですが、Windows 10 では、この OneDrive の機能が OS に統合されています。

初期セットアップのときに Microsoft アカウントを設定し、OneDrive を有効にしておけば、「ドキュメント」や「ピクチャ」などのフォルダーが OneDrive と自動的に同期するようになります。このため、パソコンに保存したデータは、自動的にクラウドとも同期され、別のパソコンから参照したり、スマートフォンからアクセスしたりすることが簡単にできます。

OneDrive はデータのバックアップ先としても優秀です。ファイルは自動的かつリアルタイムに同期されるうえ、過去に同期したときの履歴も自動的に保管されます。このため、間違ってファイルを上書きしてしまったとしても、履歴から過去のファイルに戻したり、間違って削除してしまったファイルを OneDrive 上のごみ箱から復活させたりすることができます。

 

メール画面と、メールサービスのリスト画面

Microsoft アカウントはそのまま Outlook.jp のアカウントも兼ねるので、「メール」アプリは初期設定不要。ほかのメールサービスの受信も可能

サインインに使う Microsoft アカウントは、 Outlook.jp のアカウントとしても使えるので、OneDrive だけでなく、メールやカレンダーサービスも Windows 標準搭載のメールアプリからすぐに利用できます。

もちろん、Microsoft 以外のクラウドサービスにも広く対応しているので、スマートフォンで使っているメールやカレンダーサービスを PC から利用することもできます。

Windows 7 では、こうしたいろいろなサービスに対応するためには、サービスごとに個別にアプリを用意したり、設定をしたりする必要がありましたが、Windows 10 では、そんな面倒なことをする必要はありません。クラウド対応度、という意味では、Windows 10 がワンランク以上上位にあると言えるでしょう。


Windows は、新しい機能の追加や修正、セキュリティを高めるセキュリティ更新プログラムの適用などが行われます。その作業が Windows Update です。Windows Update は、Windows を安全かつ最新状態に保ち、最新のテクノロジーに対応するうえで非常に重要な作業です。では、Windows 7 と Windows 10 では、どちらが Windows Update を簡単かつ確実に実行できるでしょうか?

 

Windows 10 と Windows 7 の Windows Update 更新比較イメージ
Windows Update 検証
Windows 7 の Update 画面と、Windows 10 の Update 画面
Windows Update 自体は Windows 7 にも搭載されている。しかし、使い勝手の改善や更新内容自体はWindows 10 に優位性がある

Windows 7 の延長サポートは 2020 年 1 月 14 日に終了させていただきしました。 現在は Windows 7 にて Windows Update をご利用いただくことはできません。

一方の Windows 10 は、すべてが自動的にインストールされます。更新プログラムの適用は、すべて自動なので、ユーザーが意識することはほとんどありません。

Windows 10 では、毎月 1 回以上の品質更新プログラム(セキュリティ更新プログラム)に加え、年に 2 回の機能更新プログラムが提供され、新しい機能が追加されたり、画面デザインが改善されたりしています。こういった機能追加も Windows Update 経由で追加になります。

これまでに次のような機能更新プログラムが適用され、さまざまな機能が追加されてきました。または、Windows 10 では機能更新プログラムの適用ごといバージョンが更新されます。バージョンごとにサポートの期日が決まっていますが、定期的に機能更新プログラムを適用し続ける限り、サポートが終了しないのも Windows 10 の特徴です。

■ Windows 10 の大規模アップデートの歩み

Windows 10 バージョン 1507 
提供日: 2015 年 7 月 29 日
バージョンのサポート終了期限: 2017 年 5 月 9 日
初期バージョン

Windows 10 バージョン 1511 (November Update)
提供日: 2015年11月10日
バージョンのサポート終了期限: 2017 年 10 月 10 日
追加された主な機能:日本語版 Cortana など

Windows 10 バージョン 1607 (Anniversary Update)
提供日: 2016 年 8 月 2 日
バージョンのサポート終了期限: 2018 年 4 月 10 日
追加された主な機能: Windows Ink、Microsoft Edge 拡張機能など

Windows 10 バージョン 1703 (Creators Update)
提供日: 2017 年 4 月 5 日
バージョンのサポート終了期限: 2018 年 10 月 9 日
追加された主な機能:夜間モード、ペイント 3D、Remix 3D など

Windows 10 バージョン 1709 (Fall Creators Update)
提供日: 2017 年 10 月 17 日
バージョンのサポート終了期限: 2019 年 4 月 9 日
追加された主な機能: Windows Mixed Reality、OneDrive ファイルのオンデマンド

Windows 10 バージョン 1803 (April 2018 Update)
提供日: 2018 年 4 月 30 日
バージョンのサポート終了期限: 2019 年 11 月 12 日
追加された主な機能: タイムライン、近くの共有など

Windows 10 バージョン 1809 (October 2018 Update)
提供日: 2018 年 11 月 13 日
バージョンのサポート終了期限: 2020 年 5 月 12 日
追加された主な機能: スマホ同期、クリップボード履歴など

基本的に「何もしなくていい」という点では、Windows 7 も Windows 10 も大きな違いはありません。ただし、PC の利用中に更新プログラムのインストールが始まったり、PC が再起動したりすると更新が止まってしまったりすると不便です。そこで Windows 10 には、PC を使用する時間(アクティブ時間)を設定して、その時間帯には再起動されないようにしたり、更新プログラムをインストールするタイミングを設定したりする機能も用意されています。

一方の Windows 7 には、そこまでの機能は用意されていません。以上から、Windows にお任せでいいのと同時に、定期的なアップデートで新機能が追加され、さらに Windows Update の方法を細かく制御できる Windows 10 の勝利といってよいでしょう。


最近では PC で本格的な CG 映像を楽しんだり、仮想現実を利用したゲームも気軽に楽しんだりできる時代になりつつあります。映像やゲームを楽しむだけでなく、PC を使って自らゲームを作ったり、本格的な映像作品を発表したりするクリエイティブな活用も増えてきています。 Windows 7 と Windows 10 では、どちらがこうした最先端の技術を体験できるでしょうか?

 

最近では PC で本格的な CG 映像を楽しんだり、仮想現実を利用したゲームも気軽に楽しんだりできる時代になりつつあります。映像やゲームを楽しむだけでなく、PC を使って自らゲームを作ったり、本格的な映像作品を発表したりするクリエイティブな活用も増えてきています。 Windows 7 と Windows 10 では、どちらがこうした最先端の技術を体験できるでしょうか?

 

Windows 7 のペイント画面と、Windows 10 のペイント画面
Windows 7 標準搭載の「ペイント」は、Windows 10 の最新版では「ペイント 3D」に進化。誰でも気軽に 3D グラフィックスに挑戦できる

Windows 7 は、非常に安定した OS です。ただし、すでに新機能が追加されることはありません。もちろん、3D グラフィックの専用ソフトやゲーム ソフトをインストールすれば利用することはできます。しかし、OS そのものには 3D 機能やゲームを楽しむ機能は標準では用意されておらず、メインストリーム サポートの期間をすでに過ぎているので、残念ながら、今後 3D や仮想現実などの先進的な機能が追加されることはありません。

 

ペイント 3D をPowerPoint に貼り付けている画面と、3D ビューアーの画面
ペイント 3D で作成した 3D オブジェクトは PowerPoint などのアプリケーションに“3D オブジェクトとして”貼り付けることが可能。3D オブジェクトを角度や光源などをリアルタイムに変えながら見られる 3D ビューアーも Windows 10 には標準装備

一方の Windows 10 は、先進機能が盛りだくさんです。たとえば、標準で用意されている「ペイント 3D」を使えば、だれでも 3D の画像を作成できます。作成した 3D 画像は、コピー・アンド・ペーストで PowerPoint などに貼り付けることができるので、プレゼンなどで活用するのも簡単です。このほか、3D モデルのデータを開いて 3D で閲覧することができる「3D ビューアー」も標準搭載されています。これまで、特別なソフトを必要としていた 3D の作成や閲覧を標準アプリだけで実現することが可能です。

 

Xbox Game Bar の画面
ゲーム画面に覆いかぶさるように展開されている各種インターフェースが、Windows 10 に搭載されているゲームの遊び方を広げてくれる「Xbox Game Bar」。ゲーム仲間とのやり取り、ゲームの録画や配信、パフォーマンスの監視などが行なえる

先進的なゲームを楽しめるのも Windows 10 の特長です。Windows Store には、アクション ゲームやパズル ゲーム、ネットワークを介して他のユーザーと冒険できるゲームなど、さまざまなゲームが用意されています。

また、Windows そのものにも、ゲームのプレイ中の映像を録画したり、ゲームのプレイ動画をインターネット経由で配信して他のユーザーと共有したりできます。これらのゲームをより楽しむ機能は「Xbox Game Bar」に集約されており、機能の強化が着々と進んでいます。

 

Windows Mixed Realityの画面
Windows 10 では、対応ヘッドセットを利用することで、新しい仮想現実コンテンツ「Windows Mixed Reality」を楽しむことができる

さらに、Mixed Reality をサポートする Windows 10 なら、MR ヘッドセットを利用した新世代の VR ゲームを楽しむことができます。MR ヘッドセットを利用することで、現実世界と仮想世界を融合させたあっと驚くような体験ができるようになっています。これまで経験したことのないアプリを使ったり、ゲームの世界に没入したりと、想像以上の体験ができるのは明らかです。

Windows ゲームの土台となる技術「DirectX」も、最新版の DirectX 12 に対応するゲームタイトルの大部分は Windows 10 専用となっているので、最新のゲームを楽しむにためには Windows 10 環境が不可欠と言えます。

最新の 3D、Mixed Reality 技術やゲームを楽しみたいなら、そしてワクワク、ドキドキな体験をしたいなら、Windows 10 で決まりです。


※ Windows 7 の延長サポートは 2020 年 1 月 14 日 に終了させていただきました

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