社会の変化とともに、仕事でもプライベートでも PC に求められる機能は徐々に変化しています。また最新のテクノロジや、これからのサービスにもいち早く対応していかなければなりません。Windows 7 と Windows 10 では、どちらが新しい時代の要請に応え、新しいテクノロジにも対応できるのでしょうか。マルチデバイス対応、Windows Update、エコ、最新技術への対応などについて検証してみましょう。
現在は、自宅ではノート PC 、外出先ではタブレット、オフィスではデスクトップというように、目的や場所によって複数の端末を使い分けるのが当たり前になりました。しかしながら、使う場所やデバイスは違っても、クラウド サービスや PC の設定は同じ環境利用したいというケースがあります。複数の PC やタブレットで Windows を使うとき、Windows 7 と Windows 10 では、どちらが使いやすいでしょうか。検証してみました。
Windows 7 を利用する際は、その PC 用のアカウントを利用してサインインします。このため、別の Windows デバイスにサインインするときは、そのデバイス用のアカウントでサインインしていました。別のデバイスで同じアカウントを利用することもできますが設定等は引き継がれません。

複数の PC で Windows 7 を利用しても、あくまで別々の PC を使っていることになり、複数の PC の設定が同じになったり、クラウド サービスを同じ環境で使えたりするわけではありません。デバイスの設定やクラウド サービスを使うためには、各デバイスにサインインしたあとで、個々に設定したり、クラウド サービスに改めてサインインしたりする必要があります。

Windows 10 と Windows 7 の複数のデバイスからのクラウド利用の比較イメージ
マルチ デバイス対決検証
一方の Windows 10 は、Microsoft アカウントでサインインすれば、PC が異なっても、Web ブラウザーの設定やテーマ、マウスなどのさまざまな設定が同期されて同じになります。さらに、OneDrive や Skype、Office Online などのクラウド サービスにも自動的にサインインされて、すべての PC で同じクラウド サービスが使えるようになります。

Windows 7 は、まだクラウドがそれほど普及していない時代に開発されました。このため、クラウドを利用するためには、Windows にサインインしたあとで、改めてクラウド サービスにサインインする必要があります。さらに、複数の Windows 7 PC は、お互いに同期しないので、同じ環境で利用するには、1 台ずつ環境を設定する必要があります。

これに対して、Microsoft アカウントでサインインする Windows 10 なら、サインインした PC は、同じ環境になります。さらに、同じクラウド サービスにも自動的にサインインするので、複数の PC やタブレットを使い分けても、常に自分専用の Windows 10 を利用できるのです。
以上から、複数の PC やタブレットを使い分けるなら、Windows 10 の方が圧倒的に便利だといえるでしょう。

Windows 10 のクラウド利用イメージ
マルチ デバイス対決結果

Windows は、新しい機能の追加や修正、セキュリティを高めるセキュリティ更新プログラムの適用などが行われます。その作業が Windows Update です。Windows Update は、Windows を安全かつ最新状態に保ち、最新のテクノロジに対応するうえで非常に重要な作業です。では、Windows 7 と Windows 10 では、どちらが Windows Update を簡単かつ確実に実行できるでしょうか。検証してみました。
Windows 7 でも Windows Update は自動的に実行されます。ただし、Windows 7 は、すでに「延長サポート」と呼ばれるサポート期間に入っているため、Windows Update で提供されるのはセキュリティ更新プログラムだけです。また、更新そのものの頻度も減っているので、Windows Update で面倒な作業をする必要はほとんどありません。

設定によっては、ユーザー自身がセキュリティ更新プログラムを手動でインストールする必要があります。また、Windows 7 を PC に新規インストールした場合は、自動/手動も含めて、数多くの更新プログラムをインストールする必要があります。

すでに Windows 7 を長く使っているなら、Windows Update で更新されるのはセキュリティ更新プログラムだけですが、新しい機能が追加/変更されることもありません。

Windows 10 と Windows 7 の Windows Update 更新比較イメージ
Windows Update 検証
一方の Windows 10 は、すべてが自動的にインストールされます。セキュリティ更新プログラムなどの適用は、すべて自動なので、ユーザーが意識することはほとんどありません。

Windows 10 では、常に新しい機能が追加されたり、画面デザインが改善されたりしています。こういった機能追加も Windows Update 経由で追加になります。また、Windows 7 と同様に、安全性を高めるためにセキュリティ更新プログラムも提供されています。しかも、すべて自動的にインストールされるので、ユーザーが手動で作業する必要はありません。

Windows 10 なら [自動で更新] [細かい設定も可能] [新しい機能も追加]
Windows Update 結果
基本的に「何もしなくていい」という点では、Windows 7 も Windows 10 も大きな違いはありません。ただし、PC の利用中に更新プログラムのインストールが始まったり、PC が再起動したりすると更新が止まってしまったりすると不便です。そこで Windows 10 には、PC を使用する時間 (アクティブ時間) を設定して、その時間帯には再起動されないようにしたり、更新プログラムをインストールするタイミングを設定したりする機能も用意されています。

一方の Windows 7 には、そこまでの機能は用意されていません。以上から、Windows にお任せでいいと同時に、Windows Update の方法を細かく制御できる Windows 10 の勝利といってよいでしょう。


PC の小型軽量化とインターネットの進歩により、いまやどこでも気軽に PC を持ち運べるようになりました。そこで気になるのがバッテリの持続時間です。どんなに高性能でも、消費電力が。Windows 7 と Windows 10 の PC では、どちらが消費電力を抑えてバッテリを長く使えるのでしょうか。確認してみましょう。
PC の消費電力は、その頭脳を担う「CPU」によって大きく左右されます。一般には、CPU の性能が上がると発熱量も増えるため、冷却用の電力も必要になります。つまり、CPU の性能と省電力は相反する関係にあるといえます。

しかし、CPU の進歩は目覚ましく、世代が新しくなるたびに、少ない発熱量でより高い性能を発揮できるように進化しています。こうした最新の CPU は、最新の OS である Windows 10 しかサポートしていないケースも少なくありません。したがって、Windows 7 世代と比較すれば、Windows 10 世代の PC の方が、より省電力であることは間違いありません。

もちろん、Windows そのものにも、省電力の機能が用意されています。Windows 7 の場合は、コントロール パネルの「電源オプション」がそれに当たります。電源に接続している場合とバッテリを使用する場合で異なる電源プランを適用し、バッテリでの利用時間を伸ばすことが可能です。

一方の Windows 10 は、Windows 7 と同じ「電源オプション」に加えて、「バッテリ節約機能」が用意されています。これは、バッテリの残量が一定の割合 (初期設定では 20%) を下回ると、自動的にバックグラウンドの動作とプッシュ通知を制限したり、画面を暗くしたりしてバッテリを節約する機能です。また、バッテリ使用時のアプリの利用状況をモニターし、バックグラウンドでの実行を管理する機能も用意されています。

Windows 10 と Windows 7 のバッテリー節約比較イメージ
エコ対決検証
Windows 7 が発売された当時に主流だったインテルの CPU は第 2 世代の「Sandy Bridge」です。これに対し、Windows 10 に対応した最新 CPU は第 7 世代の「Kaby Lake」です。これだけ世代に違いがあると、省電力性能には大きい開きがあります。もちろん、バッテリそのものの性能も、Windows 10 世代の PC は大幅に進化しています。

さらに、Windows 10 には「バッテリ節約機能」も搭載されていますので、よりきめ細かくバッテリの使い方をコントロールし、利用時間を伸ばすことができます。

もちろん、バッテリの使用時間は、Wi-Fi の使い方や利用するアプリケーションによっても左右されますが、ハードウェアとソフトウェアの両面で、Windows 10 PC の方が省電力性能が上であることは、疑いようがありません。

Windows 10 の「バッテリ節約機能」イメージ
エコ対決結果

最近では PC で本格的な CG 映像を楽しんだり、仮想現実を利用したゲームも気軽に楽しんだりできる時代になりつつあります。映像やゲームを楽しむだけでなく、PC を使って自らゲームを作ったり、本格的な映像作品を発表したりするクリエイティブな活用も増えてきています。Windows 7 と Windows 10 では、どちらがこうした最先端の技術を体験できるでしょうか。検証してみましょう。
Windows 7 は、非常に安定した OS です。ただし、すでに新機能が追加されることはありません。もちろん、3D グラフィックの専用ソフトやゲーム ソフトをインストールすれば利用することはできますが、OS そのものには、3D 機能やゲームを楽しむ機能は標準では用意されていません。
一方の Windows 10 は、先進機能が盛りだくさんです。たとえば、標準で用意されている「ペイント 3D」を使えば、だれでも 3D の画像を作成できます。また、Remix3D.com というサイトを利用すれば、作成した 3D 画像を発表し、他のユーザーと交流することも可能です。

先進的なゲームを楽しめるのも Windows 10 の特長です。Windows ストアには、アクション ゲームやパズル ゲーム、ネットワークを介して他のユーザーと冒険できるゲームなど、さまざまなゲームが用意されています。

また、Windows そのものにも、ゲームのプレイ中の映像を配信して他のユーザーと共有する機能など、ゲーム専用の機能が用意されているので、先進的なゲームを思いっきり楽しむことができます。

Windows 10 と Windows 7 のデスクトップ比較画面
最新テクノロジ対決検証
Windows 7 は、新機能が追加されるメインストリーム サポートの期間をすでに過ぎているので、残念ながら、今後、3D などの先進的な機能が追加されることはありません。

また Windows 10 は、ペイント 3D やゲームを楽しむ機能が標準で搭載されています。さらに、Windows Update で仮想現実を体験できる機能の追加も予定されるなど、今後も最新技術を取り入れて進化していくのは間違いありません。そのたびに、あっと驚くような体験ができるようになったり、これまで経験したことのないゲームを楽しめるようになるはずです。

最新の 3D 技術やゲームを楽しみたいなら、そしてワクワク、ドキドキな体験をしたいなら、Windows 10 で決まりです。

Windows 10 のペイント 3D やゲーム機能イメージ
最新テクノロジ対決結果

番勝負の最後は、マルチデバイス対応、Windows Update、エコ、最新テクノロジへの対応の観点で、Windows 7 と Windows 10 を比較検証してみました。その結果、Windows 10 の方が、複数端末でも便利に使えて、Windows Update も簡単、省電力機能が充実したエコ設計で、将来のテクノロジにも対応できるという結論でした。やはり、すべての面で Windows 10 が優れているのは明白です。今の時代に応じた PC スタイルを楽しみたいなら、Windows 10 に移行することをおすすめします。

Windows 10 勝利

※本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。