「インプット中心」から「アウトプット重視」へと大きくシフトしつつある高校の英語教育。アウトプット力を高めていくには英作文を数多く経験する必要がありますが、その添削を人手で行うには時間がかかり、十分な機会を提供することができませんでした。2022 年 11 月にChatGPT が登場し、この問題の解決手段として着目。2023 年 3 月に GPT-4 の登場により、十分な精度が実現できると評価されました。
「英作文1000本ノック」の開発で大きな課題となったのが、10 万人規模の生徒が同時に利用した場合でも、安定的かつ高速なレスポンスを確保することでした。この課題を解決するため、生成 AI として Azure OpenAI Service を採用。全世界約 10 リージョンの Azure OpenAI Service を組み合わせて負荷分散を行うことで、ピーク時でも平均 20 秒という、きわめて短い添削時間の実現に成功しました。
スピーディな添削に加えて、ナガセが長年蓄積してきたノウハウを生かした添削内容や、シンプルでわかりやすい画面構成によって、利用した生徒からは高い評価を受けています。トライアルの段階からアンケート調査を実施していますが、9 割が「継続して使いたい」と回答。「親しい人に薦めたいか」という質問に対しては、7 割の生徒が 0 ~ 10 の 11 段階のうち 9 以上と回答。 推奨者 (9 以上) の割合から批判者 (6 以下) の割合を引いて計算される NPS (Net Promoter Score) も、50 ときわめて高くなっています。今後は同様のサービスを他の科目でも提供していく計画です。
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