点字ディスプレイは、パソコンなどの画面上の文字を点字で読むための装置です。
このページでは、点字ディスプレイの概要や、Windowsに接続して使用できる製品について紹介します。
点字ディスプレイとは
点字ディスプレイは、コンピューターやモバイルデバイスを使用する際に、画面上のテキストを点字で読み取ることができる支援技術機器です。
機器には点字の基本的な型である6点セルのピンが内蔵されており、機器が文字を読み取ると、ピンが自動的に上昇・下降することによって点字を生成します。
大型の機器では40文字前後、持ち運びに対応した小型の機器では20文字前後の点字を一度に表示することができます。
パソコンなどのハードウェアと接続する機器のほか、OSが内蔵されていて、電子メールやWebサイトの閲覧を単独で行える機器もあります。
Windowsと点字ディスプレイの連携
Windows OSは、日本で使用されている多くの点字ディスプレイ機器との接続が可能です。
日本視覚障害者ICTネットワークが2024年に実施した支援技術利用状況調査の結果によると、パソコンで利用しているプラットフォームの98%がWindowsとなっています。
USBやBluetoothでWindowsパソコンに接続し、スクリーンリーダーソフトの設定を行うことで、Wordなどの文書やWebページ、メールなどのテキストを点字で表示します。
また、一部の点字ディスプレイ機器は文字入力にも対応しており、専用のソフトウェアを使用することで、点字による文字の入力も行うことができます。
スクリーンリーダーや点字ディスプレイで読みやすいWebサイト
スクリーンリーダーや点字ディスプレイを利用する方にとって読みやすいWebサイトにするためには、どのような点を意識すればよいでしょうか。
- Webアクセシビリティ規格を遵守すること
WCAG2.2やJIS X 8341などのWebアクセシビリティ規格には、HTMLの適切なマークアップや代替テキストに関する規定が定められています。これらを遵守することで、スクリーンリーダーや点字ディスプレイを利用した際の読みやすさが向上します。
- ページの全体的な内容や概要がはじめにつかみやすいこと
スクリーンリーダーや点字ディスプレイは、ページの冒頭からテキストを1行ずつ読んでいきます。はじめにページの内容や目的がまとめられていると、概要がつかみやすくなり、読むべきかどうかの判断もしやすくなります。
- 表を埋め込むときは、読み取りやすさを意識すること
スクリーンリーダーや点字ディスプレイは表を左上のセルから順番に読み上げていくため、全体像やポイントがつかみにくいです。シンプルでわかりやすい内容にしたり、表以外の手段で伝えられそうな場合は、そちらを採用することも案のひとつです。
対応機器
Windowsでは、日本で広く使用されている下記点字ディスプレイメーカーのデバイスをサポートしています。
- ケージーエス(Next Touch、ブレイルメモシリーズ)
- エクストラ(ブレイルセンスシックスシリーズ)
- 日本テレソフト(清華シリーズ)
- Freedom Scientific(Focus Blueシリーズ) 販売代理店:エクストラ
本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。