日本全体の IT 化を促進する、裁判手続等 IT 化
――菊地さんのお仕事について紹介をお願いします。
菊地 2020 年 3 月末まで日本弁護士連合会 (日弁連) の会長を務めておりました。日本橋に事務所を構えており、所属は東京弁護士会です。企業法務を中心に、さまざまな事件を扱っております。今回、日本の民事裁判の IT 化に向けた第一歩を刻むときに、日弁連の会長として立ち会えたということに大きな喜びを感じると同時に、プロジェクトの成否に関わる責任の一端を担う立場であるという自覚を持って取り組んでまいる所存です。
―― 2020 年 2 月から全国 9 カ所の地方裁判所で争点整理における Microsoft Teams (以下 Teams) の運用が始まっていますが、弁護士の皆さまのご感想はいかがでしょうか?
菊地 私自身は会長職から実務に戻ったのがつい最近ですので、まだ Web 会議などの経験はないのですが、私の事務所に所属する弁護士はすでに Teams を使った業務を始めておりまして、遠方まで往復しなくても済むので大変便利だと喜んでいます。また、昨今は私の事務所でもテレワークが浸透し始めていますので、所員同士が Teams を利用して事務所と自宅とでやりとりするといった、働き方の変化も起きています。