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MSRC

2025 年 7 月のセキュリティ更新プログラム (月例)

2025 年 7 月 8 日 (米国時間) 、マイクロソフトは、マイクロソフト製品に影響する脆弱性を修正するために、セキュリティ更新プログラムを公開しました。影響を受ける製品をご利用のお客様は、できるだけ早期にセキュリティ更新プログラムを適用してください。なお、マイクロソフト製品では、一部の例外を除き既定で自動更新が有効になっており、自動的にセキュリティ更新プログラムが適用されます。最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。

なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、新たに対応を追加したファミリはありません。



セキュリティ更新プログラム、セキュリティ アドバイザリに関する主な注意点

  • 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、以下の脆弱性は更新プログラムが公開されるよりも前に脆弱性の詳細が一般へ公開されていることを確認しています。お客様においては、更新プログラムの適用を早急に行ってください。脆弱性の詳細は、各 CVE のページを参照してください。

  • 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、CVE-2025-47981 SPNEGO Extended Negotiation (NEGOEX) Security Mechanism Remote Code Execution Vulnerability は、CVSS 基本値が9.8 と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性です。これらの脆弱性が存在する製品、および悪用が可能となる条件については、各CVEのページの「よく寄せられる質問」 を参照してください。セキュリティ更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の情報の一般への公開、脆弱性の悪用はありませんが、脆弱性の特性を鑑み、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨しています。

  • セキュリティ更新プログラムにおける既知の問題は、各セキュリティ更新プログラムのサポート技術情報を参照してください。既知の問題が確認されている各セキュリティ更新プログラムのサポート技術情報一覧は、2025 年 7 月セキュリティ更新プログラム リリースノートに掲載されています。



2025 年7 月のセキュリティ更新プログラムを公開した製品、コンポーネント一覧

2025 年 7 月 8 日 (米国時間) にセキュリティ更新プログラムを公開した製品およびコンポーネントの一覧は、2025 年 7 月セキュリティ更新プログラム リリースノートをご確認ください。



2025 年 7 月のセキュリティ更新プログラム一覧

2025 年7 月8 日 (米国時間) に公開したセキュリティ更新プログラムの一覧は次の通りです。

最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。

製品ファミリ

最大深刻度

最も大きな影響

関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ

Windows 11 v24H2, v23H2

緊急

リモートでコードの実行が可能

v24H2 5062553
v23H2 5062552

Windows 10 v22H2

緊急

リモートでコードの実行が可能

Windows Server 2025 (Server Core installationを含む)

緊急

リモートでコードの実行が可能

Windows Server 2022,23H2 (Server Core installationを含む)

緊急

リモートでコードの実行が可能

Windows Server 2022, 5062572
Windows Server 23H2, 5062570 

Windows Server 2019 , 2016 (Server Core installation を含む)

緊急

リモートでコードの実行が可能

Windows Server 2019, 5062557
Windows Server 2016, 5062560

Remote Desktop client for Windows Desktop

重要

リモートでコードの実行が可能

Microsoft Office

緊急

リモートでコードの実行が可能

Microsoft SharePoint

緊急

リモートでコードの実行が可能

Microsoft SQL Server

緊急

リモートでコードの実行が可能

Microsoft Visual Studio

重要

特権の昇格

Microsoft Azure

重要

リモートでコードの実行が可能



既存の脆弱性情報の更新

2025 年7 月8 日 (米国時間) に、既存の脆弱性 8 件を更新しました。

  • CVE-2022-23278 Microsoft Defender for Endpoint のなりすましの脆弱性
    セキュリティ更新プログラムのリンクを更新しました。これは、情報更新のみです。

  • CVE-2022-33637 Microsoft Defender for Endpoint の改ざんの脆弱性
    セキュリティ更新プログラムのリンクを更新しました。これは、情報更新のみです。

  • CVE-2024-43614 Linux 用 Microsoft Defender for Endpoint スプーフィングの脆弱性
    セキュリティ更新プログラムのリンクを更新しました。これは、情報更新のみです。

  • CVE-2025-26684 Microsoft Defender の特権の昇格の脆弱性
    セキュリティ更新プログラムのリンクを更新しました。これは、情報更新のみです。

  • CVE-2025-47161 Microsoft Defender for Endpoint の特権昇格の脆弱性
    セキュリティ更新プログラムのリンクを更新しました。これは、情報更新のみです。

  • CVE-2024-29187 GitHub: CVE-2024-29187 WiX Burn-based bundles are vulnerable to binary hijack when run as SYSTEM 開発者キットも本脆弱性の影響を受けるため、セキュリティ更新プログラムの表に、Windows 11 HLK 24H2 を追加しました。マイクロソフトは、この脆弱性から完全に保護するために、本製品を使用しているお客様に更新プログラムをインストールすることを強くお勧めします。詳細については、本脆弱性の「よくある質問」セクションを参照してください。

  • CVE-2024-49000 SQL Server ネイティブ クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性 SQL 2016 Azure Connect Feature Pack と SQL Server 2016 SP3 RTM+GDR のセキュリティ更新プログラムで確認したリグレッションに対処するため、CVE-2024-49000 を再リリースしました。リグレッションの影響を受けるお客様は、2025 年 7 月 8 日にリリースしたセキュリティ更新プログラムをインストールする必要があります。詳細は、更新したセキュリティ更新プログラムの表の情報を参照してください。

  • CVE-2025-30399 .NET と Visual Studio のリモート コードが実行される脆弱性 PowerShell 7 も本脆弱性の影響を受けるため、セキュリティ更新プログラムの表を更新し PowerShell 7.4 と PowerShell 7.5 を追加しました。詳細については、https://github.com/PowerShell/Announcements/issues/77 を参照してください。



新規セキュリティ アドバイザリの公開

今月、新たに公開したセキュリティ アドバイザリはありません。



既存のセキュリティ アドバイザリの更新

2025 年 7 月8 日 (米国時間) に、既存のアドバイザリ 1 件を更新しました。

  • ADV990001 最新のサービス スタック更新プログラム
    新しいバージョンのサービス スタック更新プログラムが入手可能であることをお知らせするために、アドバイザリが更新されました。詳細については、FAQ を参照してください。



補足情報

  • 最新のサービス スタック更新プログラム (SSU) は、アドバイザリ ADV990001 を確認してください。

  • Microsoft Edge (Chromium-based) のセキュリティ情報は、公開のスケジュールが月例のリリースとは異なりますので、セキュリティ更新プログラム ガイド上で製品にて Microsoft Edge (Chromium-based) を選択し、確認してください。または、Edge のセキュリティ リリース情報にてご確認ください。

  • 各脆弱性情報 (CVE) のページには、緩和策、回避策、注意事項やよく寄せられる質問など、追加の情報が掲載されている場合があります。セキュリティ更新プログラムの適用の前に、併せてご確認ください。

  • 最新の情報は、セキュリティ更新プログラム ガイド を確認してください。セキュリティ更新プログラムガイドでは、セキュリティの脆弱性および更新プログラムの情報を、CVE、KB 番号、製品、またはリリース日別に並べ替えたりフィルターをかけたりすることができます。各月のセキュリティ更新プログラムを絞り込むには、日付範囲に絞り込む月の第 2 火曜日を指定して検索してください。なお、セキュリティ更新プログラム ガイド API を活用して、自社に特化したカスタム レポートを作成することができます。API の活用方法を紹介する 6 つのビデオ (API の情報 (GitHub)API へのアクセスHTML ファイルの出力Excel へのエクスポートCVE リストの取得KB リストの取得) を公開していますので、是非ご活用ください。

  • マイクロソフトでは、セキュリティ更新プログラムの新着情報及び更新情報を、お客様がタイムリーに受け取れるように、通知方法法をリニューアルしました。まだ購読されていない方、これまでのメールでの通知のみ受信している方は、この機会にどちらかの方法で、是非ご登録ください。

次回のセキュリティ更新プログラムのリリースは、2025 年 8 月 12 日 (米国時間) を予定しています。詳しくは、年間スケジュール を参照してください。

更新履歴

2025 年 7 月 9 日 : “Remote Desktop client for Windows Desktop” の “最も大きな影響” の項目を修正しました。