Microsoft Windows Media 9 シリーズによって、カスタム
アプリケーションを作成するためのさまざまな方法が提供されます。Windows
Media Player 9 シリーズ SDK、Windows Media
エンコーダ 9 シリーズ SDK、および Windows Media
サービス 9 シリーズ SDK はすべて、Windows
メディアの機能を拡張することができます。しかし、Windows
メディアへの低レベルなアクセスが必要なアプリケーションもあり、Windows
Media フォーマット SDK
を使うと、そうしたニーズを満たすことができます。
概要
この文書は、Microsoft® Windows
Media® フォーマット 9 シリーズ
ソフトウェア開発キット (SDK)
について説明します。また、SDK
アーキテクチャの概要についても説明します。
この文書は、Windows Media フォーマット SDK
と、すべての Windows Media
ファイルで使用されるファイル形式である ASF (Advanced
Systems Format)
の関係について説明します。また、Windows Media
フォーマット SDK
の一般的なアーキテクチャについても説明し、Windows
Media 9
シリーズの強力な新機能をいくつか紹介します。
Microsoft Media フォーマット SDK は、ASF
ストラクチャを使ってデータを処理する、低レベルのアプリケーション
プログラミング インターフェイス (API)
セットです。ASF は、デジタル
メディアの保存と配信を行うため、Windows Media
で使用される拡張可能な形式で、コンテンツに依存しません。
Windows Media フォーマット SDK は Windows Media
の中核で、コア ファイル I/O、ネットワーキング、およびデジタル著作権管理
(DRM) サポートを提供するため、Windows Media Player、Windows
Media エンコーダ、および Windows Media
サービスで使用されています。次のイラストは、Windows
Media Player の Windows Media フォーマット SDK
に対する依存度を示しています。
Windows Media フォーマット SDK
は、入力デバイスからのコンテンツのキャプチャに対するサポートや、出力デバイスへのコンテンツのレンダリングに対するサポートを提供するものではないという点に注意してください。Windows
Media フォーマット SDK
を使ってアプリケーションを作成する場合、デジタル
メディアのキャプチャやレンダリングに、好きな方法を使うことができます。
前掲のイラストに示したように、Microsoft DirectShow®
SDK によって、Windows Media Player
に対して、コンテンツのレンダリング
サポートが提供されます。アプリケーション開発を簡単にするため、Windows
Media フォーマット 9 シリーズ SDK には、DirectShow SDK と併用する新しいフィルタが含まれています。Windows
Media SDK を DirectShow と組み合わせると、エンコード
アプリケーションや再生アプリケーションを作成するためのエンドツーエンドなソリューションが提供されます。
Windows Media フォーマット SDK の最も重要な機能の 1 つが、Windows Media
Audio/Video 9 シリーズのコーデックとのインターフェイスです。この 2 つのコーデックにより、最先端の圧縮技術が実現され、高品質のデジタル メディアを保存するために必要なサイズを減らすことができます。
ASF コンテナ形式は、すべての Windows Media ファイルで使用されますが、Windows Media という用語は、もっと限定的な構成を意味しています。次のイラストに示すように、Windows Media フォーマットは、コンテナ形式に、コーデック、DRM、およびプロトコルを組み合わせたものです。注意しなければならない重要な違いは、すべての Windows Media ファイルで ASF が使用されていますが、ASF
が使用されているすべてのファイルが Windows Media ファイルとは限らないということです。たとえば、サードパーティ製のコーデックを使って圧縮されたデータがファイルに含まれている場合、そのファイルは ASF ファイルに分類されますが、Windows Media ファイルには分類されません。
一種の整合性によって、このような違いが発生します。Windows Media ファイルでは、.wma および .wmv というファイル名拡張子が使われていますが、サードパーティ製のコーデックによって圧縮したデータが含まれているファイルでは、.asf というファイル名拡張子が使われます。Windows Media 形式の定義をせばめることによって、アプリケーション開発者は自分のプログラムが Windows Media ファイルで動作すると確信することができます。.asf というファイル名拡張子の付いたファイルには、すべての再生アプリケーションで利用できるとは限らないデータが含まれている可能性があると認識され、個別に処理されます。
明らかなことは、すべての Windows Media ファイルで DRM やプロトコルが必要というわけではないということです。この 2 つのコンポーネントはオプションですが、ファイルにこれらのコンポーネントを含めても、ファイルの形式分類は変化しません。
Windows Media フォーマット SDK を使って作成されたすべてのファイルに共通していることは、ASF コンテナが使用されているということです。このファイル形式は、共通のプレゼンテーション時間によって、インタリーブされた任意のデータを保存するために設計されたものです。そのため、これらのファイルはネットワークを介したストリーミング データに最適です。
サンプルを配信する準備ができると、プレゼンテーション時間の順に、リアルタイムでキューへの登録と配信が行われます。サンプルはライタから配信されたときと同じような処理でリーダーから未加工データとして配信されます。次にデータはユーザーの望む方法でアプリケーション処理ができます。Windows Media フォーマット SDK は、データをレンダリングする方法は提供しません。
640 x 480、30 fps 非圧縮ビデオの多重化を、1 GHz のマシン上でリアルタイムに処理
拡張性
任意のストリーム タイプにより、ASF ファイルへ任意のデータを含めることが可能
標準的な COM インターフェイスである IStream を使ったカスタム ソース
カスタム メタデータの堅牢なサポート
アプリケーション開発者による使用を拡大するために
Windows Media フォーマット 9 シリーズ SDK によって、開発のすべての段階において、メディア プロフェッショナルのニーズに最適な改善や改良が提供されます。アプリケーション開発者は、Windows Media テクノロジを使って、次世代のデジタル メディアを推進するソフトウェアを作成することができます。次のイラストは、この新しいバージョンの Windows Media フォーマット SDK を利用できる、広い範囲にわたるアプリケーションを示しています。
お客様ご自身の責任において、適用されるすべての著作権関連法規に従ったご使用を願います。このドキュメントのいかなる部分も、米国
Microsoft Corporation の書面による許諾を受けることなく、その目的を問わず、どのような形態であっても、複製または譲渡、検索システムへの格納および公開をすることは禁じられています。ここでいう形態とは、複写や記録など、電子的な、または物理的なすべての手段を含みます。ただしこれは、著作権法上のお客様の権利を制限するものではありません。