リサーチ: 従業員の職場エクスペリエンスに IT が与える影響を具体的に測定する方法

既に多くの記事などで取り上げられていますが、Microsoft が Satya Nadella の下で成し遂げた大きな方向転換は、文化の変革の成果です。文化を推進するものを分析するとき、そして自ら変革しようとしている他の組織をどうサポートできるかを考えるとき、いつも行きつくのは、従業員のセンチメントとロイヤルティという、組織の文化の変革に欠かせない要素に好影響を与える、きわめて多くの可能性を IT が秘めているということです。

従業員センチメントと従業員ロイヤルティを向上させることは、組織が優秀な人材を引き付けるためにも非常に重要です。職場がモダン ワークプレイスであるとき、つまり常につながり、柔軟で、働く人に力を与える職場であるときは、従業員が尊重されていてその組織が前向きであることを明確に示しています。

組織の従業員の間でこのような特性を養い、増強していくことには明らかに価値がありますが、このような変革を世界中の他の企業でも実現できるようにするには、これがどのように発生するかを研究し、定量化することが必要でした。私たちは、これについての幅広い研究実績を持つエクスペリエンス マネジメントの大手 Qualtrics との緊密な協力を通して、今回の調査を行いました。

そして明らかになったことを、ここでご紹介します。

ワークプレイス エクスペリエンスをモダン化する

特に目新しいお知らせではありませんが、生産性とユーザー エクスペリエンスのための最先端のツールが Microsoft 365 に組み込まれています。このプラットフォームは、ユーザーがどこにいても、どのデバイスでも仕事を進めるための力となります。ユーザー、IT、セキュリティの要望と期待を満たすだけでなく、それを上回るように作られているため、組織内のあらゆる関係者にとって価値のあるものとなっています。私は Microsoft 365 をこう表現します。「ユーザーに愛され、IT に愛され、すべての人に信頼されている。」

Microsoft 365 の価値を最大限に発揮させるために、私たちは組織のワークプレイス エクスペリエンスのモダン化に役立つ Microsoft 365 の展開を、Microsoft マネージド デスクトップ サービスとしてお手伝いしています。Microsoft マネージド デスクトップで、PC の管理をお客様に代わって Microsoft が行うとともに、お客様は Microsoft 365 を生産性、管理、セキュリティの基盤として使用します。この構成を、私は “Microsoft 365 ネイティブ” と呼んでいます。

Microsoft 365 ネイティブ PC とは

  • タッチ操作が可能な、モダン デバイスです。
  • Office 365 ProPlus のクラウド接続型アプリを実行します。
  • 管理とセキュリティ保護を Microsoft 365 で行います。
  • 高速で、レスポンス良く作業できます。余分なエージェントによって遅くなることがなく、自分のやり方で仕事を進めることができます。

その結果は、この “世界で最も退屈なデモ” でご覧いただけます。きっと圧倒されるでしょう

これらのお客様のために、私たちは Microsoft マネージド デスクトップのベースラインと一連のポリシーを展開し、環境の管理とセキュリティ保護を図っています。Microsoft マネージド デスクトップのサービスでは、Microsoft 365 に組み込まれた能力が活用されています。私たちは、これが最高水準であると信じています。アーキテクチャ面でのアプローチにしても、デバイスのセキュリティ保護に必要なポリシーにしても。そして、PC をどのように展開し、管理し、運用すべきかについて私たちが考えるやり方は、ユーザーと IT の両方の期待を上回っていると考えています。

Microsoft マネージド デスクトップのサービスが開始し、組織が次々と移行していく機会を利用して、私たちはいくつかの組織と協力し、従業員センチメントの違いを測定して具体的に数値化することができました。この違いとは、モダン ワークプレイスのユーザーと、Microsoft マネージド デスクトップによって実現する Microsoft 365 ネイティブ エクスペリエンスのユーザーとの違いです。多数の変動要素を考慮すると、この調査の影響と結果は印象的なものでした。

働く人の仕事に役立つものを導入する

最大の発見の一つは、テクノロジ エクスペリエンスの変化への反応に関係するものでした。この 2 つの対照群を比較すると、Microsoft 365 ネイティブのデバイス (Microsoft マネージド デスクトップ サービスで管理されるデバイス) は、起動時間が 85% 短縮され即時再開が可能であり、バッテリの持続時間が 2 倍になり、クラッシュ回数が 85% 減少しました。このような Microsoft マネージド デスクトップをベースとする Microsoft 365 ネイティブ デバイスのユーザーは、間違いなくこれらの改善に気づいていました

従業員に対する Microsoft 365 ネイティブの影響を示すインフォグラフィック。自分が使う PC のエクスペリエンスが顧客や利害関係者のための最善の仕事に役立つと感じる可能性が 38% 高くなり、ネット プロモーター スコアは +75 ポイント増加しています。また、会社から高く評価されていると感じる可能性が 121% 高くなっています。

しかし、本当に知りたいのは、テクノロジにおけるこの種の変化が従業員のセンチメントとロイヤルティにどのような影響を与えるかということです。この疑問は Qualtrics の得意とする領域であり、従業員エクスペリエンスの測定、分析、理解を通して、その影響がどれだけ大きいかを示す興味深いデータが見つかっています。

次に、同社から提出されたレポートのあるページをそのままご覧に入れます。

要点のインフォグラフィック。従業員エンゲージメント 15% 向上。従業員の有効性 31% 向上。従業員のインパクト 59% 加速。雇用主の格付けとブランド イメージ 121% 向上。PC エクスペリエンス推奨率 74 ポイント向上。PC エクスペリエンス推奨率 80% 向上。

最も影響力が大きいと私が思った測定値は、これらの従業員が Microsoft 365 ネイティブの仕事環境に置かれたときに、会社から高く評価されていると感じる度合がどの程度高くなるかということです。この従業員センチメントの向上は、従業員の幸福感と充実感の向上につながります。従業員の幸福感の向上は、組織が提供する顧客エクスペリエンスに直接影響し、その結果、長期的な従業員ロイヤルティが向上します。

調査対象となったいくつかの組織から得られたデータが示しているのは、ロイヤルティの高い従業員は 1 つの組織に在籍する期間が長く、その結果として従業員の入れ替わりの頻度が減り、その結果として組織全体の生産性レベルが高くなるということです。この調査で最も有意義だったことの一つは、これらの企業の上級幹部に調査結果を見せて、その会社の IT 組織の影響力の大きさを強調できたことです。

自分の組織で実現する

Qualtrics から得られたこれらのインサイトはまさに、モダン マネジメントのインパクトを示しています。モダンなテクノロジを展開し、モダンな方法で管理することによって、この同じエクスペリエンスを皆様の組織のユーザーにまで広げることができます。Microsoft マネージド デスクトップ サービスでは、System Center Configuration Manager (ConfigMgr) と Microsoft Intune の組み合わせ、つまり現在 Microsoft エンドポイント マネージャーと呼ばれているソリューションを使用して、管理をシンプルにするとともに組織のユーザーに優れたエクスペリエンスを届けます。

Microsoft エンドポイント マネージャーを発表

Microsoft Intune と Configuration Manager などがどのように、Microsoft エンドポイント マネージャーという一つのソリューションに統合されているかをご覧ください。

ビデオを見る

Microsoft エンドポイント マネージャーでは、Office 365 ProPlus をさまざまなデバイスで管理することも簡単になります。したがって、従業員がどのような形で働くときでも、セキュリティと生産性を確実にすることができます。組織内で使用されるデバイスが Office 365 ProPlus の最新の機能更新に対応できるかどうかを知るのに役立つ、デバイス正常性のインサイト提供に加えて、Jamf Pro を使用して Office 365 を管理するためのより深い統合も発表しました。新しい “アプリケーションとカスタム設定” エクスペリエンス (2 週間ほど前の Jamf Nation User Conference (JUNC) 2019 でデモンストレーションが行われました) との統合によって、Office 365 のポリシーの設定を、親しみやすいフォームベースのインターフェイスで簡単に実行できるようになります。

Mac デバイスの管理者は、セキュリティ、プライバシー、更新のポリシーを中央集中型で構成して Mac での最高の Office 365 エクスペリエンスをユーザーに届けることができます。私たちは、デバイスを問わず優れた従業員エクスペリエンスの実現に役立つよう、全力を尽くしています。

次のステップ

この時点でおそらく、「この種のエクスペリエンスをユーザーに届けるには、どうすればいいのか?」と疑問に思われることでしょう。 Microsoft マネージド デスクトップ サービスを活用して、この作業を Microsoft のエキスパートに任せたいとお考えの場合は、こちらから詳しい情報をご覧ください

Microsoft マネージド デスクトップ

ユーザーを満足させ、デバイスを保護し、IT が本来の業務に集中できるように、職場を Microsoft マネージド デスクトップでモダン化しましょう。

詳細情報

先月発表された新しい生産性スコアは、従業員エクスペリエンスとテクノロジ エクスペリエンスの両方から得られたインサイトを使用してテクノロジが自組織のユーザーに与える文化的影響を定量化するのに役立つように作られています。また、各デバイスの管理を向上させて優れたユーザー エクスペリエンスを確実にするための、具体的なアクションを理解するのにも役立ちます。

生産性スコアを利用するには、共同管理を有効にしていることを確認してください。それには ConfigMgr と Intune を接続しますが、これは現在 Microsoft エンドポイント マネージャーと呼ばれています。具体的な方法については、私が出演している Mechanics のビデオをご覧ください。その他にもできることとしては、次の 3 つがあります。これらは、PC のパフォーマンスを低下させる原因として最もよく見られるものです。

  • 展開しているすべてのエージェントを詳細に調べます。起動、再開、バッテリの持ちの問題の最大の原因は、PC にロードされるエージェントが多すぎることです。今使っているものは、本当に必要ですか? Microsoft 365 に組み込まれている機能で組織のニーズを満たすことはできますか?
  • 適用しているグループ ポリシーの数を調べます。これは、起動が完了して使えるようになるまでの時間に影響を与えます。
  • 良好なハードウェアをユーザーに与えていますか? たとえば、デバイスのドライブが SSD ではなく HDD の場合は、パフォーマンスへの影響は多大です。

ご自身で Qualtrics による調査を実施することもできます。Microsoft が Microsoft マネージド デスクトップ サービスについて行ったときと同様に、何人かのユーザーを集めたグループで Microsoft 365 ネイティブの展開をテストしてから、Qualtrics の協力を得てこのネイティブ エクスペリエンスが自組織にもたらす影響を測定します。

詳細情報

Qualtrics のデータと Microsoft マネージド デスクトップの詳細については、Tech Community のブログをご覧ください。

本ブログの投稿で説明している機能の内容は、国/地域によって異なる場合があります。お住まいの国/地域で提供されている特定の製品の詳細情報については、Microsoft 365Office 365Windows 10Enterprise Mobility + Security をご覧ください。
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