メイン コンテンツへスキップ
Microsoft 365
登録する

柔軟な働き方が定着: ハイブリッド ワークの世界のための Microsoft 365 のソリューション

多くの人にとって、2020 年は仕事や学習が家の中にやってきた年と感じられることでしょう。引き続き出勤している人にとっては、仕事での安全を確保しながらリモートの同僚とつながる新しい方法を学ぶという課題が生まれています。いずれにしても、2020 年は仕事と学習がクラウドに移った年でした

そして、柔軟な働き方が定着するのは明らかです。Microsoft の働き方トレンド インデックスで実施した調査によれば、管理職の 80% 以上がパンデミック終息後の在宅勤務ポリシーはもっと柔軟になると予測しており、従業員の 70% 以上がそれを活用すると答えています。したがって、かなり大きな変化が次の何週間、何か月間のうちに起きると予想されます。

この新しいハイブリッドの世界で個人と組織が成功を続けていくためには、流動的でダイナミックな、クラウドを活用したソリューションが必要です。

Microsoft は、すべての人がこの新しいハイブリッドの世界で仕事や学習をうまく続けていくのに役立つようなエクスペリエンスを構築しています。本日 Microsoft Ignite で、ハイブリッドの世界のために設計された新機能を発表します。社内外の参加者向けの Microsoft Teams での新しいデジタル イベント エクスペリエンスから、Microsoft Viva の提供開始の最新情報まで、盛りだくさんの内容となっています。

詳しく見ていきましょう。

境界をなくして組織間のつながりとコラボレーションをもっと簡単にする

リッチで、聞き手を引き付けるデジタル イベントは、コラボレーションを成功させるうえで今まで以上に重要になっています。参加者が内部だけか、外部だけか、その両方の組み合わせかを問いません。このたび発表する新機能で、あらゆる組織やイベント規模でのコラボレーションがさらに簡単になります。 

コラボレーションとナレッジ マネージメントを向上させる

Microsoft Teams は、小規模な社内ミーティングから大規模なオンライン イベントまで、幅広いコミュニケーションの要望に対応しています。Teams で 対話型のウェビナーを簡単に計画して実施できるようになりました。これには組織内外から最大 1,000 人が参加することができます。ウェビナーのエクスペリエンスをエンドツーエンドでサポートするための機能として、カスタム登録、豊富なプレゼンテーション オプション、開催者向けコントロール (例: 参加者のチャットやビデオを無効にすることが可能)、イベント後のレポートなどがあります。ウェビナーの参加者が 1,000 人を超える場合も、Teams はシームレスにスケーリングし、最大 10,000 人が視聴のみで参加できるブロードキャストを実施できます。さらに、現在はリモート ワークの増加が続いているため、本年末までこの上限を 20,000 人に引き上げます。これらの新しいイベント機能は、現在ご利用いただいている Office や Microsoft の多くのプランに含まれています。

対話型ウェビナーへの登録が簡単にできることを示しています

近日公開予定の新しい統合によって、Teams のイベントで Microsoft Dynamics 365 Marketing の強力な出席者管理エクスペリエンスを利用できるようになります。 出席者情報を Microsoft Teams と Dynamics 365 Marketing の両方で管理することによって、イベント開催前、開催中、開催後の出席者サポートがこれまで以上に簡単になります。

また、Microsoft Teams Connect も発表します。これを利用すると、組織の内外問わず誰とでもチャネルを共有できます。共有チャネルは、個人の Microsoft Teams プライマリ テナント内に他のチームやチャネルと並べて表示されるので、誰もが自分のワークフローの中で簡単にアクセスできます。共有ワークスペースの中では、Microsoft Teams の豊富なコラボレーション機能、つまりチャット、会議、アプリでの共同作業、共有、リアルタイムのドキュメント共同編集を活用できます。管理者用には粒度の高い制御が用意されているため、組織のデータと情報をどのように外部ユーザーにアクセスさせるかについて、コントロールを維持することができます。Microsoft Teams Connect は本日プライベート プレビューでの提供を開始し、より広範なロールアウトを本年中に開始する予定です。

Microsoft Teams Connect のさまざまな画面を示す GIF

場所にとらわれない働き方の世界のために、会議とプレゼンテーションの質を高める

ハイブリッドな仕事や学習においては、参加者が会議室にいるか、リモートか、外出先かを問わず、すべての人にとって会議エクスペリエンスの質が常に最上級であることが求められます。さらに、教育が進化を続けるのに合わせて、デジタルやハイブリッドの教室の実現に使用されるテクノロジも変化します。 Microsoft Teams の新しいエクスペリエンスで、発表者はよりインパクトのある、ダイナミックなプレゼンテーションを行いながら、会議の参加者全員とより自然につながることができます。

オンライン ミーティングでは、発表者が自分のデスクトップを共有することがよくありますが、一方的に共有するため、聞いている側は受け身の状態になってしまいがちです。本日発表する Microsoft Teams での Microsoft PowerPoint Live で、よりインパクトが高く聞き手を引き付けるプレゼンテーションが可能になります。発表者はノート、スライド、会議チャット、参加者のすべてを 1 つのビューで見ることができるので、自信を持って会議を進行できます。一方、出席者は、好みに合わせてエクスペリエンスを変えることができます。たとえば自分のペースでコンテンツを閲覧することや、スクリーン リーダーを使用してコンテンツをアクセシブルにすることができます。PowerPoint Live は Teams 内での提供を開始しました。こちらで PowerPoint Live の詳細情報をご覧ください

プレゼンテーションの中でグループがやり取りできることを示しています

新しい発表者モードでは、ビデオ フィードやコンテンツをどのように見せるかを発表者がカスタマイズできます。1 つ目のモード "スタンドアウト" では、発表者のビデオ フィードが共有コンテンツの前面に表示されます。2 つ目の "レポーター" モードでは、ニュース番組のように、コンテンツがワイプで発表者の肩の上に表示されます。3 つ目の "横並び" モードでは、発表者がプレゼンするコンテンツが本人のビデオ フィードと並べて表示されます。発表者モードの提供は近日中に開始する予定です。

発表者がビデオ フィードやコンテンツの見せ方をカスタマイズできる発表者モードを示しています

本日、ダイナミック ビューも発表します。これは、会議のさまざまな要素をインテリジェントに配置して視聴エクスペリエンスを最適化する機能です。会議中に、ユーザーが参加する、ビデオをオンにする、発言を始める、またはプレゼンテーションを始めると、Teams が自動的にそのユーザーに合わせて画面のレイアウトを調整します。また、会議ウィンドウの一番上に参加者ギャラリーを配置するオプションも新たに追加しました。これは、自然な注視の維持に役立ちます。ダイナミック ビューのロールアウトは近日中に開始する予定です。

Teams のダイナミック ビュー画面

ハイブリッド ワークプレイスのための新しい会議エクスペリエンス

これまで、会議室の目的は室内コラボレーションの促進でした。ハイブリッド ワークが常態になり、それに合わせて会議が進化するのに伴い、会議室エクスペリエンスはインクルーシブであることが求められています。つまり全員の姿がはっきりと見え、その声が伝わり、会議に積極的に参加できることです。

このたび、Microsoft Teams ミーティングに新しいギャラリー ビューを追加します。これには Together モードやラージ ギャラリー ビューも含まれており、会議中に全員の姿を見るのが簡単になります。また、会議室のスクリーンが 1 つでも 2 つでも、会議コンテンツを見ながら、自宅から参加している人全員の姿も同時に見ることができます。

会議中の人々が Teams の Together モードとギャラリー ビューを使用しています

また、新しい Microsoft Teams インテリジェント スピーカーも発表します。この製品は Microsoft Teams Room で話している最大 10 人の声を特定して区別することができます。このスピーカーは EPOS および Yealink と共同で開発された製品であり、出席者が文字起こしを利用して内容を追い、アクションを把握するときに、室内の誰が何を発言したかがわかるようになります。リモート ワークのときも、会議室内で参加しているときも、会議中に誰が何を話したかを効果的に理解することができます。プライバシーとセキュリティについてはユーザーが完全に制御でき、発言者特定を有効にするかどうかをいつでも変更できます。

Microsoft Teams と連携するように設計された 2 つのスマート スピーカーの画像

ユーザーのホーム オフィス作りにお選びいただけるデバイスのポートフォリオが、さらに拡大します。本日、初の Microsoft Teams 認定モニターとなる新しい Dell ビデオ会議モニターPoly 21 を発表します。これらの新しいモニターには、会議に欠かせないハードウェア (マイク、スピーカー、カメラ、ライトなど) が一体化されているので、ユーザーの PC に USB で接続するだけでコラボレーションを開始して生産性を最大限に高めることができます。新しい P15 ビデオ バーは簡単に取り付けることができ、この周辺機器で既存のモニターが高品質の Teams エンドポイントになります。もうひとつ、Aver の新しい Cam 130 もライトが一体化されているため、ユーザーはビデオ会議での自分の見せ方を最適化することができます。

進行中の会議をモニターで見ている人

コミュニケーションのセキュリティを確実にする

セキュリティとコンプライアンスに関するお客様の要件にさらに応えるために、エンドツーエンドの暗号化 (E2EE) が 1 対 1 の Microsoft Teams 通話に対してサポートされるようになり、機密性の高い会話をオンラインで実施する場合の新たな選択肢としてご利用いただけます。組織内の誰が E2EE を使用できるかについては、IT 部門が完全な裁量権を持ちます。Microsoft Teams での 1 対 1 アドホック VoIP 通話に対する E2EE の提供は、商用のお客様を対象とするプレビューとして本年前半に開始する予定です。

ハイブリッド ワークプレイスを見据えた従業員エクスペリエンスの再想像

ハイブリッドな働き方が常態となるにつれて、従業員の能力開発とトレーニングをどう行うか、そして福利厚生とウェルビーイングの機会をデジタル ワーカーのためにどう用意するかを再想像することが、企業の成功を左右するようになっています。先月発表した新しい従業員プラットフォーム Microsoft Viva は、個人とチームがどこからでも、それぞれの最高の状態となることができるように作られています。Microsoft 365 の幅広さと深さを全面的に活用しているこのプラットフォームは、ユーザーが日常的に使用している Microsoft Teams やその他の Microsoft 365 アプリを通じて体験されます。詳細については、Microsoft Viva の発表に関するブログ記事をご覧ください。

最初のモジュールである Viva コネクションは、キュレーションされて会社のブランディングを反映したエクスペリエンスを作るものであり、関係するニュース、会話、その他のリソースをひとまとめにして提示します。本日、Viva コネクションのデスクトップ エクスペリエンスの一般提供開始をお知らせします。Viva コネクションは、SharePoint ライセンスをお持ちのすべてのお客様にご利用いただけます。

Viva ホーム サイトのスクリーンショット

Viva インサイトは現在プレビュー中であり、個人、マネージャー、リーダーのそれぞれに合わせて、アクションにつながるインサイトを、プライバシーを保護しながら提示するものであり、組織内のすべての人が成功を続けていくのを手助けします。来月開始するバーチャル通勤は、昨年お知らせしたとおり、Microsoft Viva インサイト アプリの一部としてロールアウトを開始します。このエクスペリエンスは、一日の仕事時間に意識的に区切りを付けるのに役立ちます。新しいホーム タブも、来月提供開始予定です。未完のタスクを把握し、自分の気分を表し、同僚に称賛を送り、仕事時間中のいつでも短い休憩を取ることが、Microsoft Teams から離れることなくシームレスにできるようになります。詳細については、Viva インサイトのブログをご覧ください。

Viva ホーム サイトのモバイル エクスペリエンスのスクリーンショット

最後の Viva ラーニングは、Microsoft Teams の中の学習ハブとなります。ユーザーはここでコンテンツを発見し、共有し、推薦し、学ぶことができます。組織全体の優れたコンテンツ ライブラリがここに集められ、これには LinkedIn Learning、Microsoft Learn、サードパーティのコンテンツ プロバイダーなどが含まれます。組織独自のカスタム コンテンツを入れることもできます。Microsoft Teams 用の Viva ラーニング アプリは、プレビューを 4 月に開始し、一般提供を本年中に開始する見込みです。ぜひサインアップして Viva ラーニングの詳細情報を入手してください。新しいエクスペリエンス、パートナー API、プレビューなどの提供開始の情報も得られます。

Viva ホーム サイトでの学習のスクロールのスクリーンショット

ゼロ トラストへの取り組みをお手伝いします

Microsoft のデジタル セーフティに対するアプローチは、2 つの強大な力をセキュリティに取り入れている点で、業界内でもきわめて独自といえます。1 つは統合型でエンドツーエンドのアプローチ、もう 1 つは途方もない AI と自動化です。この 2 つを合わせて使うことによって、セキュリティにあらゆる角度から、大規模に、クラウドで立ち向かうことができます。セキュリティ、コンプライアンス、アイデンティティ、管理を相互に結び付け、これらが相互に依存することによって全体的な保護を実現します。目に見えないものを阻止することはできないため、私たちは世界トップレベルの人工知能 (AI) をお客様のために活用しています。1 日あたり 8 兆件を超える脅威シグナルを分析して、お客様による可視化を可能にします。常時警戒体制は、他社が見落とす可能性のあるものも察知するのに役立っています。

このような保護機能はプラットフォームに組み込まれているため、エクスペリエンスはシームレスなものとなり、ユーザーの作業効率やビジネスのイノベーションを妨げることはありません。今週の Microsoft Ignite で、お客様のゼロ トラストの取り組みに役立つ、これらすべての領域での重要な発表を多数行います。いくつかの注目ポイントをご紹介します。

  • Microsoft Information Protection で保護されたドキュメントの共同編集: 保護されたドキュメントで複数のユーザーが同時に作業できるようになると同時に、組み込みのインテリジェントな、統合型かつ拡張可能な保護をドキュメントとメールに対して利用することが、Microsoft 365 のさまざまなアプリで可能になります。 
  • Microsoft 365 Defender での脅威分析: 現在プレビュー中の新しい "脅威の分析" では、セキュリティのエキスパートである Microsoft の研究者からさまざまなレポートをお届けします。Solorigate 攻撃のような、現在活発な脅威の理解、防止、緩和を Microsoft 365 Defender の中で直接行うのに役立ちます。
  • パスワードレス認証の一般提供をクラウドとハイブリッドの環境を対象として開始: 組織の従業員全員により安全で、シームレスなサインイン エクスペリエンスを用意できるようになりました。これで、サインインしてデータにアクセスするためにパスワードを入力する必要はなくなります。Microsoft Azure Active Directory (Azure AD) のパスワードレスは、生体認証またはタップ 1 回でのサインインをサポートします。これには Windows Hello for Business や Microsoft Authenticator アプリを使用でき、他にも Microsoft インテリジェント セキュリティ アソシエーション パートナー (Yubico、Feitian、AuthenTrend など) から提供されている FIDO2 セキュリティ キーを利用できます。さまざまなユーザーやグループ、資格情報の種類ごとにポリシーをカスタマイズでき、進行状況を追跡するための新しいレポート ツールも用意されています。"一時アクセス パス" (現在プレビュー中) で期間限定のコードを生成し、これをパスワードなし資格情報の設定や回復に使うことができます。

これだけではありません。こちらのセキュリティ ブログの記事で、セキュリティ、コンプライアンス、アイデンティティ担当コーポレート バイス プレジデント Vasu Jakkal からのセキュリティに関するお知らせをぜひご覧ください。

Microsoft 365 に関するその他の最新情報 

昨年、Microsoft 365 のクラウド印刷ソリューション Universal Print を発表しました。ゼロ トラスト環境でのシンプルで安全な印刷を可能にする、この Universal Print の一般提供を開始しました。このソリューションを利用すると、ワークプレイス参加済みの Windows デバイスを持つ従業員が、位置情報に基づいてプリンターを簡単に検出して印刷できますが、追加のソフトウェアのインストールは不要です。本年夏に、ドキュメントの印刷を OneDrive for Business Web エクスペリエンスからでも、任意のデバイスで、ユーザーの好みのブラウザーを使用してできるようになります。このソリューションが他のお客様やパートナー各社から高く評価されている理由を、Universal Print のブログでご覧ください。

データ所在地の要件を満たすには、Microsoft 365 Multi-Geo を利用すると、データのプロビジョニングと保管を、お客様が指定した地理的な場所で行うことができます。このたび、Microsoft 365 Multi-Geo が拡張して Microsoft Teams も含まれるようになりましたことをお知らせします。これで、Teams の顧客データをどこに保存するかをチームやエンドユーザーごとに指定できるようになります。Microsoft Teams の Multi-Geo サポートのロールアウトは 2021 年春に開始する予定です。

物理的なスペースからデジタル ソリューション、そして従業員エクスペリエンスに至るまで、私たちはお客様とともに、ハイブリッドの世界に向けて仕事と学習を再想像します。最先端のイノベーションをお知らせできることは常に私たちの喜びですが、これが始まりに過ぎないことも理解しています。今後も多数の新着情報をお届けしてまいりますので、ぜひご期待ください。