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Microsoft Teams は製造業のハイブリッド ワークと現場の最前線にどのように力を与えているか

私たちがこの 1 年間に学んだのは、あらゆるものに対して動じずにいられる企業はないということです。 もう 1 つ学んだ、あるいは改めて実感したのは、製造業のエコシステムがどれだけ私たちの日常生活にとって重要かということです。トイレット ペーパーのような生活必需品から、生命を救う個人防護具や人工呼吸器に至るまで、製造企業はこのパンデミックの中で確実にステップアップしました。

今は世界中の製造企業が、昨日から明日への橋を渡ろうとしています。ほとんどの従業員が物理的に出勤していた昨日から、ハイブリッド ワークの明日へ。おそらくは以前の工場の状態に安全に戻ることができ、常態に戻る道が開くでしょう。

Hannover Messe 2021 Digital Edition が開会しますが、製造業が自らのデジタル トランスフォーメーションを加速しているのは明らかであり、働く人々と働く場所の変化が元に戻ることはありません。

ハイブリッド ワークは新しい常態

ある程度までは、銀行取引、買い物、さらには受診もオンラインでできていますが、製造業の最前線ではこれからも、私たちの生活に必要なものを工場で作る必要があり、したがって在宅勤務はできません。ハイブリッド ワークという "新しい常態" を話題にする製造企業が増加し、工場での安全とセキュリティを確実にする新しい方法を取り入れています。

このパンデミックに見舞われたとき、私たちはお客様がそれぞれの計画を思い切って加速するのを目の当たりにしました。2 年分のデジタル トランスフォーメーションがわずか 2 か月で起き、この 1 年の間に Microsoft Teams の 1 日あたりの使用量が 2 倍に増えることが何度もありました。特に、製造業では Teams の 1 日あたりのアクティブ使用量が前年比 230% を超えています。デジタルでのコミュニケーションとコラボレーションを組織全体でできるようにすることは、いつの時代でも重要ではありますが、今では必須となりました。

現場の最前線で働く人々はこの 1 年間のヒーローとして注目を浴びるようになり、ビジネス リーダーは本社から工場まで組織全体をつなぐツールの導入の必要性をいちだんと実感しています。Microsoft Teams は、新しい働き方を可能にします。たとえば製造業の従業員を製造業向け Microsoft Cloud でつなぎ、ビジネス プロセスをデジタル化し、従業員のオンボーディングとスキル向上を効率化します。

すべての従業員をミッション クリティカルな情報につなぐことの必要性が実在することに、変わりはありません。製造業の多くの場面で期待されているのは、誰もがリモートでのサポートを要請できるようにすることです。

Teams は、現場担当者の成功と安全を可能にする専用ソリューションも提供します。Microsoft とRealWear とのパートナーシップは、その実現の鍵であり、ヘッズアップとハンズフリーのコラボレーションを可能にします。

Three examples of RealWear headwear solutions that integrate with Microsoft Teams.

一般的に、工場と現場担当者はこれまでデジタル トランスフォーメーションへの投資をいち早く実感できているとは限りませんでした。その理由の 1 つは、ソフトウェアとハードウェアの両方がそろわなければ最適なエクスペリエンスが得られないからです。お客様事例として、たとえば Honeywell はバーチャルで検査と工場受け入れテストを実施しており、これには Microsoft Teams と RealWear によるハンズフリーでのビデオ通話が使用されています。遠隔地にいるエキスパートがリアルタイムで工場に指導できるので、機械の停止時間が減り、コスト節約に加えて、過酷な環境での作業員の安全を確保することができます。

たとえば、Mars Petcare は現場の従業員のアップスキルの方法を再定義しており、ペットフード製造の機械と機器の日々の予防的メンテナンスの方法を見直しています。この工場では RealWear のハンズフリー ウェアラブルを使用して、遠隔地の、在宅勤務するエキスパートとつながっています。Mars 社が期待している未来のハイブリッド モデルは、出張の 80% をなくすことです。

まもなく、Microsoft Teams と RealWear で音声コマンドでのデバイス フラッシュライト使用やビデオ発信時のズーム レベル調整が使用できるようになります。これで、工場の現場で見ているものをハンズフリーで他の人に見せるのがさらに簡単になります。

製造業のワークフローの拡張とデジタル化

Microsoft Teams のユニークな点は、組織の情報と現場担当者を同じコミュニケーション プラットフォーム上でいったんつないだら、ワークフローをデジタル化できることです。つまり、既に使用しているツールとプロセスをそのまま、仕事のフローに取り込むことができます。お客様企業では、Teams と Power Platform が工場の品質保証に使用されています。北米トヨタは継続的なカイゼン プロセスをデジタル化し、月単位から日単位へと加速しています。

承認は、製造業の現場担当者が仕事を遂行するうえで非常に重要な部分です。ワークフローを効率化するために、新しいテンプレートが Teams に追加されています。これでたとえば残業申請のような、よく行われる承認に対する繰り返し可能構造を作ることができます。また、Adobe Sign や DocuSign をはじめとするパートナーとの統合で、電子署名承認を "承認" アプリの中でネイティブできるようになり、これを利用すると、正式な真正性証明が必要な契約や許可を工場で完了することができます。

ある人にとってはコーヒーが一日の始まりに欠かせないのと同じように、出勤時刻を記録することは工場従業員にとって欠かせません。新しい "業務時間記録" API を使用して、組織のルールを作成できるようになりました。たとえば、遅刻した従業員がマネージャーの承認不要で出勤の打刻ができるようにすることや、出勤の打刻前に健康状態スクリーニング調査への回答を必須にすることができます。

チーム内の文化と学習を促進する

従業員のリスキルとアップスキルを、継続的な学習と能力開発を通して行うことは、製造業の最優先事項となっています。本社を工場とつなぎ、重要な情報を適切な人物と共有することによって、全員の認識がそろいます。Yammer の新しい "重要なお知らせ" 機能で、発行者は現場の従業員ひとりひとりに、重要なコミュニティ発表を確実に見てもらうことができます。これは、従業員が希望する通知設定でオフにしていても届きます。本社のチームが、現場担当者と共有するコンテンツ (たとえば、新しいトレーニングや安全ポリシー) の監視、管理、改良を、Yammer のコミュニティ インサイトを使用して行うこともできるようになりました。

加えて、Viva ラーニングを利用すると簡単にトレーニング コンテンツにアクセスして仕事関連の学習ができるので、オペレーターのオンボードの時間を短縮し、継続的にスキルを高めていくことができます。今後どのような機能が登場するかについては、こちらで Microsoft Viva のロードマップをご覧ください。

詳細情報

製造業のワークフローに Teams を利用する方法の詳細とデモについては、Microsoft Teams を使う製造業の一日のビデオをご覧ください。

LinkedIn で "何でも聞いてください" というテーマの会話を Emma Williams (モダン ワークプレイス トランスフォーメーション担当コーポレート バイス プレジデント) と Andrew Chrostowski 氏 (RealWear CEO) の間で、ファシリテーター Julie Sanford (グローバル インダストリー マーケティング担当ゼネラル マネージャー) で開催しますので、ぜひご参加ください。製造業の最前線のお客様からお聞きしたことをお話しします。 

現場担当者がより多くを達成できるように Microsoft Teams でエンパワーメントする方法についてさらに詳しく知るには、こちらのウェビナーに登録してくださいバーチャルのカイゼン イベントについてのブログもご覧ください。各製品発表についてさらに詳しく知るには、技術コミュニティのブログをご覧ください。製造業向け Microsoft Cloud のページで、レジリエンスを高めて持続可能な未来を作るために何ができるかをご覧ください。