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Microsoft Viva ゴールで目的とアラインメントが従業員エクスペリエンスに加わります

ワークプレイスはこの 2 年間で大きく進化しました。ハイブリッド ワークが現実のものとなり、従業員の期待は従業員エクスペリエンスへとシフトしています。Microsoft が最近実施した調査によれば、従業員の 77% が、仕事における目的意識と意義を雇用主から提示されることが重要または非常に重要だと回答しています。同時に従業員の 69% が、働いた時間ではなくインパクトが評価されて報酬が与えられることが重要または非常に重要だと回答しています1

従業員は、所属する会社の目的とミッションに自分がつながっていること、自分の方向性がこれらにそろっていることをもっと実感したいと考えているだけでなく、成長し、インパクトを作り出し、変化をもたらしたいと考えています。同様に、組織の理想的な状態とは、従業員とチームがゴールについて明確な共通認識を持ち、望みどおりのビジネス アウトカムの達成に向けて足並みをそろえて業務を遂行できることです。明確で一貫性のあるビジネス ゴール設定プロセスは、従業員エクスペリエンスとビジネス アウトカムの間のミッシング リンクといえます。

本日、ビジネス ゴールの設定と管理のための新しいモジュール Microsoft Viva ゴールがプライベート プレビューとして提供を開始したことを発表します。OKR (Objectives and Key Results: 目標と主要な成果) の大手企業 Ally.io2 の買収から誕生した Viva ゴールで、目的とアラインメントを Viva の既存の機能 (文化とコミュニケーション、ウェルビーイングとエンゲージメント、成長と能力開発、知識とエキスパートの情報) とともにご利用いただけるようになります。

Viva ゴールの概要

Viva ゴールは、チームの方向性を組織の戦略的優先事項にそろえて (アラインメント)、ミッションと目的を中心に結束させます。 従業員の仕事の内容と、その仕事がビジネスの最重要の優先事項にどのようなインパクトをもたらすかを明確にするのに役立ちます。このアラインメントができているチームは、仕事の遂行に専念し、健全な判断を下し、望みどおりのビジネス成果を推進することができます。

さらに、Viva ゴールによってビジネス ゴールが毎日の仕事の流れの中に組み込まれます。接続されたデータと自動リマインダーで最新の状況を把握するのが簡単になることに加えて、OKR とその進捗状況を組織全体で共有するためにカスタマイズされたダッシュボードとクイック リンクを活用できます。Viva ゴールは Microsoft Teams や Azure DevOps と統合され、その他に組織で既に利用されている業務管理とデータのツールとも統合できます。さらに Microsoft Viva、Microsoft Power BI、およびその他の Microsoft 365 のアプリとサービスとの多数の統合が今後追加される予定です。Viva ゴールの登場で、OKR は従業員エクスペリエンスから切り離された存在ではなくなり、人々が働く場所に一体化されます。

Viva ゴールが現在の Microsoft Viva Suite サブスクリプションに追加されて一般提供を開始するのは 2022 年第 3 四半期の予定です。

ビジネス ゴールが従業員エクスペリエンスとビジネス アウトカムをつなぐ

組織の最上位においてゴールと成功の測定方法を明確にすることは、何が重要かを従業員全員が理解して、最も重視される優先事項にそれぞれの仕事の方向性をそろえるのに役立ちます。これで、チームの仕事のコンテキストが明らかになり、ビジョンが共有されて共通言語が形成されますが、このことはハイブリッド ワーク環境では特に重要です。これによって、各部門とチームがそれぞれの優先事項に集中するための枠組みが作られ、何を成功とみなすかをビジネス ゴールと関連付けて定義することができます。

組織全体とチーム全体のゴールが明確になっていれば、従業員はチームと個人のレベルで考え、コラボレーションし、行動することができるようになります。優先事項と他のメンバーの仕事の状況について情報を得て、それに自分の仕事の方向性をそろえます。こうして、毎日の仕事によってビジネスが、よりアジャイルな方法で前進します。このような、全体像とのつながりと可視化によって、柔軟に目的ドリブンで仕事を進めることが可能になります。それは、ゴールに到達するための最善の方法を従業員が判断できるからです。なぜ自分が毎日出勤するかを知り、コラボレーション型アプローチでゴールを定義し、自分がどれだけ進んだかを理解することは、従業員エクスペリエンスをより良いものにするうえで重要です。

また、イノベーションと成長の文化も促進されます。Ally.io の調査によれば、OKR などのゴール設定フレームワークを使用している従業員の 73% は、仕事でリスクを取るためのエンパワーメントができていると感じており (使用していない従業員では 53%)、計算されたリスクはイノベーションにつながっています3

OKR をすべての人に

Viva ゴールで私たちが目指しているのは、チームのあらゆるレベルで OKR を使用できるようにすることです。OKR は全員を同じ方向に進めるのに役立ちますが、トップダウンの指示としてしか使用されないのでは意味がありません。CEO をはじめとする幹部も、チーム リードも、専門職 (individual contributor) も、OKR をマネージャーとの 1 on 1 のミーティングや利害関係者への進捗報告に、あるいは通常のプランニング プロセスに取り入れて、何がうまくいき、何がうまくできなかったか、何を変えるべきかを振り返ることができます。

Microsoft 自身の従業員エクスペリエンスの行程を紹介するブログ シリーズの第 4 回では、Microsoft 社内のチームがどのように Viva ゴールと OKR フレームワークを社内のさまざまなレベルで使用して新入社員をサポートし、チーム間のパートナーシップを定義し、イノベーションを推進しているかを紹介しています。

今後の展望

私たちは、お客様のアラインメント作りのお手伝いができること、そして意義を明確にした目的ドリブンの働き方を Viva の一部として従業員エクスペリエンスに取り込めるようになったことを嬉しく思います。詳しくは、Microsoft Viva ゴールの詳細情報と次のビデオをご覧ください。


1Work Trend Index の調査は独立調査会社 Edelman Data x Intelligence が 31 の市場のフルタイム雇用または自営の労働者 31,102 人を対象として 2022 年 1 月 7 日から 2022 年 2 月 16 日にかけて実施しました。この調査は長さ 20 分、オンラインで、英語を使用して、または各市場の言語に翻訳されて実施されました。市場ごとに最低 1,000 人のフルタイム労働者が調査の対象となり、すべての回答について全世界の結果が集計されて平均値が計算されています。全世界平均の中で、各市場の重みは均等に与えられています。各市場のサンプルは、フルタイム労働者群の年齢、性別、地域を代表するように選ばれており、各サンプルの中ではさまざまな労働環境 (対面、リモートか非リモートか、オフィス勤務かそれ以外かなど)、業種、企業規模、在職年数、職位が混在しています。調査対象の市場: オーストラリア/ニュージーランド (ANZ): オーストラリア、ニュージーランド。アジア太平洋 (APAC): 中国、香港特別行政区、インド、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナム。ヨーロッパ: チェコ、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス。ラテンアメリカ (LATAM): アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、メキシコ。北米: カナダ、米国。

2Microsoft の Ally.io 買収で従業員エクスペリエンスがさらに向上し、従業員の仕事とチームのゴールや会社のミッションとのアラインメントが可能に、Kirk Koenigsbauer、Microsoft 公式ブログ、Microsoft。(2021 年 10 月 7 日)

32021 Report: A New Perspective on Goal Management and Company Culture、Kevin Shively、Ally.io。(2021 年 6 月 8 日)